[The Verge]

グーグル（Google）は米国時間27日に始まった開発者向けカンファレンス「Google IO」の基調講演で、自社ブランドのタブレット端末「Nexus7」を発表した。

同製品の価格は199ドルで、発売開始は7月中旬に予定されており、すでに米国、英国、オーストラリア、カナダでは、Google Playサイトで先行予約を受け付けている。

グーグルが自社ブランドを関したタブレット端末を投入するとの可能性は今年春先から幾度か話題になってきており、この独自タブレットがアマゾン「Kindle Fire」の競合しそうな低価格の製品となることや、ハードウェアの製造を台湾のアスース（Asus）が担当することなども噂となっていた。

今回発表された「Nexus 7」はやはりアスース製で、エヌヴィディア（Nvidia）製のクアッドコア「Tegra 3」プロセッサ、7インチの液晶画面（解像度1280×800メガピクセル）、1GBのRAM、8GBのフラッシュメモリーを搭載。OSはやはりこの日に発表された最新版のAndroid（Ver. 4.1）「Jelly Bean」を採用。さらに、ビデオチャット用のカメラ（120万画素）を正面に内蔵するほか、NFC技術もサポート。ただし、ネットワーク接続はWi-Fiのみで携帯通信網には対応しない。

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世界のタブレット市場では、いまだに6割を超えるアップル「iPad」の優勢が続いているが、先週にはマイクロソフト（Microsoft）が自社ブランドの「Surface」を発表しており、またアマゾン（Amazon）の「Kindle Fire」の新モデル登場の可能性も浮上してきている。今回、予想通りグーグルが「Nexus 7」投入を打ち出したことでさらなる競争激化が予想されるが、同時にグーグルにとってはAndroidタブレットをすでに提供しているサムスン（Samusng）をはじめとするハードウェアメーカー各社といかに共存していくかも新たな課題となる。

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【参照情報】
・Google Unveils Nexus Tablet, Stepping Up Apple Challenge - Bloomberg
・Google's hot new tablet: Nexus 7 with Android 4.1 - GigaOM
・Google Nexus 7 tablet from Asus: hands-on video and photos - The Verge
・グーグル、ソーシャルストリーミング端末「Nexus Q」発表 - 「Google Play」と連動、299ドルで
・グーグルの最新Android OS「Jelly Bean」が発表に - 7月中旬から配布へ
・グーグル、モトローラ買収完了を発表 -- 各媒体が予想する「今後の展開」は？
・グーグル、「Nexus」ブランドの低価格タブレット開発の可能性浮上