量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、アップルの最新スマートフォン「iPhone 5」の発売初日の9月21日の販売台数は、前機種「iPhone 4S」の発売初日の2011年10月14日発売の販売台数を上回ったという。
「iPhone 5」発売日を含む9月第3週(2012年9月17~23日)の携帯電話全体の機種別販売台数1位は、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5」の64GBモデルだった。1位から5位までを「iPhone 5」が独占し、7位にはauの「iPhone 5」の16GBモデル、8位にはソフトバンクモバイルの「iPhone 4S」の16GBモデルが入った(表1)。
▼表1:携帯電話販売台数ランキング(2012年9月第3週)
キャリアや容量を区別せずに合計した「iPhone 5」全体のシェアは36.9%、iPhone 4Sも含めるとアップルのシェアは4割を超えている。「iPhone 5」販売台数の大幅増により、スマートフォン全体の販売台数は前年比185.4%、前週比207.1%と大幅増だった。
キャリアごとにまとめると、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5」(23.3%)、auの「iPhone 5」(13.6%)、ソフトバンクモバイルの「iPhone 4S」(5.2%)、NTTドコモの「GALAXY S III SC-06D」(4.0%)、auの「iPhone 4S」(3.2%)となり、「iPhone 5」「iPhone 4S」とも、ソフトバンクモバイル版がau版を上回った。
これを「iPhone 5」に限ってキャリア別販売台数シェアにしてみると、ソフトバンクモバイルが63.2%、auが36.8%となる(図1)。
▼図1:iPhoneに限ったキャリア別販売台数シェア(2012年9月第3週)
「iPhone 4S」発売日を含む2011年10月第2週の販売台数シェアは、ソフトバンクモバイルが54.3%、auが45.7%で、シェアは拮抗していた。しかし今回の「iPhone 5」では、ソフトバンクモバイルがauを大きく上回った。
ただこの「およそ6対4」という比率は、「iPhone 4S」の2012年8月末までの累計の比率とほぼ同じで、急に伸びたわけではない。キャリアショップではなく、家電量販店で購入する層には、モデルチェンジはあまり影響なかったようだとBCNでは分析している。
また「iPhone 5」の容量別販売台数のシェアをキャリア別にまとめると図2のようになった。全体では最も容量の多い64GBの端末シェアが38.7%とシェアが高く、ついで32GBの端末シェアが35.2%となっている。キャリア別でみると、ソフトバンクモバイルの方が大容量の端末のシェアが高い傾向が出ていた。
▼図2:iPhone 5 に限った容量別キャリア別販売台数のシェア(2012年9月第3週)
「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしているとのこと。
【情報ソース】
2012年9月27日のBCNランキングのニュース。
・http://bcnranking.jp/news/1209/120927_23807.html
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