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ソフトバンクの冬モデル発表、スマホ6機種は76MbpsのSoftBank 4Gに対応

2012.10.09

Updated by Naohisa Iwamoto on October 9, 2012, 15:39 pm UTC

ソフトバンクモバイルは2012年10月9日、2012年-2013年の冬春商戦向けの新製品を発表した。新製品は全部で11機種。SoftBankスマートフォンが6機種と、フィーチャーフォンが2機種、デジタルフォトフレーム1機種、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクのスマートフォンが2機種である。

▼ソフトバンクモバイルの新スマートフォンはSoftBank 4Gとテザリングに対応
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発表会で登壇した孫社長は「世界最高水準のネットワークを作る。すでに8割以上がスマートフォンであり、スマートフォンの世界でつながることは当然で、よりさくさく快適で高速にという2つのネットワーク満足度を目指して頑張っていく」と語った。

「つながる」対策としては、プラチナバンドのエリアを拡大している。プラチナバンドは、山の中でも3倍つながりやすく、都心のビル陰でも電波が届くようになっていると説明。さらに2012年12月にはプラチナバンドのエリアを一気に拡大すると言う。

「高速」への対策として、「SoftBank 4G」と「SoftBank 4G LTE」の2種類の高速ネットワークを用意することを強調した。1つは、SoftBank 4G LTEで、「iPhone 5をつながりやすくするためのネットワーク。イー・アクセスとの経営統合により、より早く広いエリアでサービスを提供できるようになる。2013年までにLTEの基地局をソフトバンクモバイルとして2万局用意するが、イーモバイルを加えると3万局と1.5倍になり、世界でもトップレベルのiPhoneの受かるLTEのサービスエリアができる」(孫社長)。

もう1つがSoftBank 4G。世界標準のTD-LTEとの完全互換をアピールする。最大通信速度は110Mbpsで、「国内最高の通信速度。単に早いだけでなく、マイクロセル化をしていることで、多くのユーザーが高速なサービスを利用できる」(孫社長)。このSoftBank 4Gサービスを、当日発表のSoftBankスマートフォンすべてに対応させた。

全6機種ともSoftBank 4G対応のスマートフォン

SoftBankスマートフォン6機種は、すべてSoftBank 4Gサービスに対応する。ただし、サービス側の最大値である下り最大110Mbpsへの対応は現段階の端末では実現できておらず、下り最大76Mbpsのサービスを提供する。

●AQUOS PHONE Xx(ダブルエックス) 203SH
シャープ製のハイエンドスマートフォン。SoftBank 4Gに対応し、下り最大76Mbpsの高速通信が利用できる。CPUは1.5GHzクアッドコアの「APQ8064」を搭載し、高速通信と併せて動画のスムーズな再生などを実現する。OSにはグーグルの最新プラットフォームであるAndroid 4.1を採用する。ディスプレイは4.9インチの大画面HD(720×1280ドット)液晶を搭載する。画像調整技術「SVエンジン3」や自然な色合いを再現する「ナチュラルカラーモード」により、美しい映像を再生できる。音声は「Dolby Mobile v3」の採用でより臨場感を高めた。カメラは1630万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、光学式手ぶれ補正、電子式手ぶれ補正、音声シャッター「Voice Shot」のトリプル手ぶれ対策機能も搭載している。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線の各機能に対応。NFCも搭載する。バッテリーは2200mAhと大容量タイプを採用する。発売は2013年3月上旬以降となる。

●Arrows A(エース) 201F
富士通モバイルコミュニケーションズ製のハイエンドスマートフォン。下り最大76MbpsのSoftBank 4Gに対応し、CPUには1.5GHzクアッドコアの「APQ8064」を採用し、動画再生や複数アプリの同時実行などに力を発揮する。ディスプレイは4.7インチのHD(720×1280ドット)液晶で、ディスプレイ中の空気の層をなくした「Super Clear Panel」の採用で輝度とコントラストが従来比約20%アップした。「Dolby Mobile」の搭載で臨場感のある音声の再生も実現する。OSはAndroid 4.1。バッテリーは2420mAhと大容量タイプを搭載するほか、急速充電にも対応する。カメラは1310万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」を採用した。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、指紋センサーの各機能を搭載するほか、NFCも備えた。発売は2013年2月上旬以降となる。

●STREAM 201HW
発表翌日の10月10日に発売を予定しているファーウェイ製のスマートフォン。下り最大76MbpsのSoftBank 4Gに対応、CPUは1.5GHzのデュアルコアタイプを搭載する。高速な処理が売りで、電源オフから約5秒の高速起動や、約1秒のカメラの起動、1.8秒で10枚の連写が可能な高速連写といった性能を備える。OSはAndroid 4.0、ディスプレイは4.3インチ(540×960ドット)の有機EL、カメラには800万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用する。流線型のデザインを採用したボディーには、大容量1930mAhのバッテリーを搭載する。日本語入力を支援する「ワンタッチ変換」「AI予測変換」などの機能も備える。ただし、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、NFCの各機能には対応していない。

●RAZR(レーザー) M 201M
ソフトバンクモバイル初のモトローラ製スマートフォン。下り最大76MbpsのSoftBank 4Gに対応、1.5GHzのデュアルコアCPU「MSM8960」を搭載し、高画質な動画のストリーミング視聴などを快適に実行できる。ディスプレイには4.3インチ(540×960ドット)の有機ELを搭載しながら、厚さ8.3mm、幅61mmの薄型コンパクトボディーに仕立てた。画面には傷つきにくい「Gorilla glass 2」を、ブラックの本体背面には鋼鉄の5倍の強度を持つデュポン社のKEVLERファイバーをそれぞれ採用し、丈夫なボディーを実現した。カメラは800万画素CMOS、OSはAndroid 4.0。おサイフケータイには対応するが、ワンセグ、赤外線通信、NFCには非対応。発売は10月下旬以降を予定している。

●HONEY BEE 201K
孫社長が「女子高生向け、若い女性に魅力的な機能を満載」と紹介した京セラ製の女子向けスマートフォン。丸みを帯びた形状で片手でも持ちやすいボディーに、カラフルでポップな5色を用意する。端末上部にはストラップやアクセサリーなどをつけられる「ちょい足しリング」を備えるほか、電話やメールなどのハードキーを下部に設けて使いやすくした。カメラはアウトカメラが810万画素、インカメラが200万画素。インカメラにもカメラライトを搭載して、明るく自分撮りができる。かわいらしいデザインや装備の女子向け機種でありながら、下り最大76MbpsのSoftBank 4G対応、Android 4.1の搭載など最新モデルのスペックを備える。ディスプレイは3.7インチ(480×800ドット)。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信の各機能に対応する。2013年1月下旬以降に発売する予定だ。

●PANTONE 6 200SH
PANTONEシリーズの第6弾で、25色という豊富なカラーバリエーションを備えるシャープ製のスマートフォン。SoftBank SELECTIONのデザインシールと組み合わせることで、よりオリジナリティのあるスマートフォンに仕上げることができる。高機能をバランスよく搭載していることも特徴で、下り最大76MbpsのSoftBank 4G、4.5インチ(720×1280ドット)の大画面液晶、1310万画素の裏面照射型CMOSカメラなど、最新のスペックを誇る。さらに、防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった日本仕様は全部入りで提供する。NFCは搭載するが、決済機能には非対応。OSはAndroid 4.0で、後日Android 4.1へのアップデートを予定している。2012年12月下旬以降の発売を予定している。

カラフルなフィーチャーフォン、テレビ機能付きフォトフレームも

フィーチャーフォンはソフトバンクモバイルから2機種が発表された。デジタルフォトフレームの1機種、ディズニー・モバイルの2機種と併せて、SoftBankスマートフォン以外で5機種を発表した。

●PANTONE WATERPROOF 202SH
PANTONE社とのコラボレーションによるシャープ製のPANTONEケータイで、8色を用意する。白戸家のお父さんのオリジナル待ち受け画像や時計などの楽しいコンテンツを内蔵する。PANTONEケータイとしては初めて防水・防塵に対応し、キッチンやバスルームなどでも安心して使える。ディスプレイは2.9インチ(240×400ドット)液晶、カメラは320万画素CMOSタイプを採用する。900MHz帯のプラチナバンドに対応するほか、ワンセグ、赤外線通信の各機能を備える。発売は2013年1月下旬以降を予定している。

●PANTONE WATERPROOF 202SH for Biz
シャープ製のPANTONEケータイの法人向けモデル。法人向けのため、PANTONEケータイながらカラーはブラックとホワイトの2色に限られる。2.9インチ(240×400ドット)液晶を搭載する折りたたみ式ボディーはベースの202SHと同様だが、法人利用を想定してワンセグとカメラを非搭載としている。法人向けのオプションサービスである「法人基本パック」に対応し、管理者が一括して管理できるほか、紛失時には遠隔からロック、データ消去の操作が可能。防水・防塵性能を備えるほか、赤外線通信には対応する。発売は2013年2月下旬以降。

●PhotoVision TV 202HW
写真を楽しむだけでなく、3G通信機能や地上デジタル放送(フルセグ)のテレビ受信機能まで搭載したファーウェイ製のデジタルフォトフレーム。ディスプレイは9インチ(480×800ドット)の液晶で、家族で写真のスライドショーを楽しむことができる。スライドショーとテレビはボタンひとつの操作で切り替えが可能。付属のリモコンで操作できるほか、番組表からSDカードへの録画を設定することもできる。防水性能を備えるほか、バッテリーも内蔵するため、お風呂で番組を楽しむような活用法もある。「災害・避難情報」「緊急地震速報」を受信できる「緊急速報メール」に対応する。発売は2012年12月下旬以降。

▼テレビも楽しめるデジタルフォトフレーム「PhotoVision TV 202HW」
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●ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからスマートフォン2機種
プラチナバンド対応のスマートフォン2機種が、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクから登場する。ミニーをコンセプトにした「DM013SH」と、ミッキーとミニーをコンセプトにした「DM014SH」で、いずれもシャープ製だ。

DM013SHは、コンセプトのミニーが端末背面やライブ壁紙、キーシートなど各所にデザインされたスマートフォン。女性の手にもなじむコンパクトサイズでラウンドしたフォルムを採用、ディスプレイには3.7インチ(480×854ドット)液晶を搭載する。OSはAndroid 4.0、カメラは490万画素のメインに、30万画素のサブを用意する。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信などの国内向け仕様を搭載、防水・防塵にも対応する。が2012年12月中旬の発売を予定している。

DM014SHは、ミッキーとミニーやハートをモチーフにしたデザインが端末背面やライブ壁紙にあしらわれた大画面スマートフォン。ディスプレイは4.5インチのHD(720×1280ドット)液晶を搭載、カメラには1310万画素CMOSタイプを採用する。通信では下り最大76MbpsのSoftBank 4Gに対応するほか、CPUには1.5GHzのデュアルコア「MSM8960」を採用し、快適な動作感を実現した。OSはAndroid 4.0。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信の各機能を搭載。発売は2013年春を予定している。

テザリングも対応、ビデオや音楽のコンテンツでも施策

このほか、サービスに関連する発表も相次いだ。その1つがYahoo!とのコラボレーション。孫社長は、「経営陣を刷新したばかりのYahoo!とソフトバンクのコラボレーションを強化する。SoftBankのユーザーなら、Yahoo! IDをつかわず、携帯電話番号でYahoo!のコンテンツをすぐに使えるようにする」と言う。また、プレミアムサービスに加入していると、1000以上のスマートフォン向けの追加コンテンツが使い放題になる。

iPhone 5発表後に迷走したテザリングについては、「一時、躊躇(ちゅうちょ)していたが、イー・モバイル(イー・アクセス)の買収を前提として提供することにした」(孫社長)と、Androidスマートフォンでも足並みを揃えることを明らかにした。12月15日から全機種でテザリングが利用できるようになる。

また、映画や音楽のコンテンツビジネスで2つの発表を行った。1つは、エイベックスとソフトバンクが設立した新会社が提供する新サービス「UULA」(うーら)。エンターテイメントでは配信最大となる5万のコンテンツを用意し、月額490円で見放題のサービスを提供する。サービスの開始は2012年12月。

▼テレビにつなぐだけでコンテンツを楽しめる「スマテレ」を紹介する孫社長と白戸家の面々
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さらに、「SoftBank Smart TV」(スマテレ)と呼ぶテレビ用端末も発表した。大画面テレビなどのHDMI端子に挿し、USB端子から電源を取るだけで利用できる端末で、家庭のブロードバンド回線にWi-Fi経由で接続して利用する。接続するだけでテレビがスマートテレビになるという端末だ。操作はスマートフォンのアプリから行う。サービス利用料は月額490円。「TSUTAYA TV」の約4万本の映像作品(1本100円から)、「BBTV NEXT」の50以上の専門チャンネル(月額2625円)、「GyaO!」の2000本(開始当初は約300本)の映像作品などを楽しめる。

【報道発表資料】
2012-13年冬春商戦向け新商品について
スティックを挿すだけで高画質な映像コンテンツがテレビで楽しめる「SoftBank SmartTV」を提供開始

(10/09 19:10)
公開時、「PANTONE WATERPROOF 202SH」の機能として「おサイフケータイ」を列記していましたが、同機種にはおサイフケータイ機能はありませんでした。お詫びして訂正いたします。本文は訂正済みです。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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