ドコモ、最大100MbpsのXiに全機種対応したスマホ10機種など2012冬モデルを発表
2012.10.11
Updated by Naohisa Iwamoto on October 11, 2012, 21:37 pm JST
2012.10.11
Updated by Naohisa Iwamoto on October 11, 2012, 21:37 pm JST
NTTドコモは2012年10月11日、2012冬モデルの新製品と新サービスなどを発表した。新製品はスマートフォン・タブレット10機種など合計16機種。下り最大100MbpsのXiに対応するほか、高性能なクアッドコアCPUの搭載も進めた。
発表会の席上でNTTドコモの加藤薫社長は、「スマートフォン時代になり、競争がグローバルで激化している。6月に社長就任、スピードアンドチャレンジを経営方針にしてきた。冬モデルは、ドコモの夢に向けての大きなチャレンジとして自信をもって紹介できるラインアップ」と力が入った新製品であることをアピールした。
▼冬モデルのスマートフォンの特徴を説明するNTTドコモの加藤社長
ラインアップは、スマートフォン・タブレットが10機種、夏モデルにはなかったiモード携帯も4機種、デジタルフォトフレームとモバイルルーターがそれぞれ1機種の合計16機種。スマートフォン・タブレット全機種が高速データ通信サービス「Xi」に対応するほか、テザリングも追加料金なしで使える。2010年末にXiの提供を開始してから約2年が経過し、「お客さまからの声をもとに着実に進化させた」(加藤社長)と言う。
冬モデルの特徴として、加藤社長は5つの項目を掲げた。「受信時最大100Mbps」「クアッドコアCPU」「大容量バッテリー」「NOTTV対応機種拡大」「NFC」だ。
第一に掲げたのは、Xiの標準対応と高速化。これまで下り最大75MbpsだったXiを、100Mbpsに引き上げる。同時に、スマートフォン・タブレットの全10機種とモバイルルーターが100Mbpsに高速化したXiに対応する。100Mbpsのサービスは、冬モデルの提供が始まる11月に開始する予定だ。100Mbpsのサービスは、北陸、新潟、四国、沖縄の一部地域で11月に開始し、2012年度末までに東北でも提供する。既存のXiのエリア展開も進める考えを示し、2012年度末に基地局2万3000局(計画では2万1000局)、人口カバー率75%(同70%)と展開を前倒して進める。年度末には全国の政令指定都市で人口カバー率100%を達成するという。さらに、11月からは既存の2GHz帯に加えて、800MHz、1.5GHz帯での運用も開始する。
次いで、クアッドコアCPUの搭載の進展をアピールした。2012冬モデルのうち、6機種がクアッドコアCPUを搭載し、「圧倒的な処理能力とXiの高速ネットワークとあいまって、高画質な動画がスムーズに楽しめる」(加藤社長)という。
スマートフォンの電池の持ちについては、大容量バッテリーの搭載を進めることで対策とする。その目安として示したのが2000mAhのバッテリー。2012夏モデルでは、2000mAh以上のバッテリーは16機種中2機種にしか搭載されていなかったが、冬モデルでは9機種中5機種へと拡大。平均のバッテリー容量も夏モデル比で23%増量している。また、充電時間を短縮できる新型のACアダプタを提供し、最大で2倍の充電速度を実現する。
NOTTV対応機種はスマートフォン・タブレット10機種中で7機種。発売済み機種を加えると累計で17機種になり、選択の自由度が広がった。番組も充実させ、アニメのONE PIECE、欧州サッカーといった大型番組を追加する。
非接触ICカードの方式として、これまでおサイフケータイとして利用していたFeliCaに加えて、海外で普及しているNFCのTypeA/Bに5機種が対応する。FeliCaの「おサイフケータイ」に対応するように、NFCのアプリケーションに「かざしてリンク」の名称を付け、家電連携やスマートポスターなどの分野での普及を目指す。
また、サービス面では、ドコモクラウドの充実やdマーケットの拡充、NFCによるグローバルでの決済サービスの提供などをアナウンスした。
新製品は、スマートフォンが9機種。そのうち広いユーザー層を想定した「docomo with series」が6機種と中心をなす。
▼冬モデルをシリーズ別に分類した展示。「docomo with series」が中心的だ
「ARROWS V F-04E」(富士通製)は、クアッドコアCPUと64GBの大容量メモリーを搭載するハイパフォーマンスモデル。「MEDIAS U N-02E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)は、強化ガラスの採用、耐落下衝撃性能や防水・防塵性能を備えながらカジュアルなデザインを採用した安心モデル。アニメ「ONE PIECE」とのコラボモデル「N-02E ONE PIECE」も5万台の限定販売を行う。「Optimus LIFE L-02E」(LG Electronics Japan製)はボクシーでシンプルな外観と、統一したデザインのホーム画面やアイコンが美しいスタイリッシュモデル。「Xperia AX SO-01E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、背面が反ったarc形状が特徴的で、防水・防塵性能を備えながら8.7mmのスリムなボディーを実現した。「ARROWS Kiss F-03E」(富士通製)は、はなやかなデザインとイルミネーションなどで可愛さをアピールする女子向けモデル。JILLSTUARTコラボモデルも用意する。「Disney Mobile on docomo N-03E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)は、ミッキーとミニーのシルエットがかわいい5色展開のディズニー・モバイル端末である。
先進的なユーザー層にアピールする「docomo NEXT series」は3モデル。「GALAXY Note II SC-02E」(サムスン電子製)は、5.5インチの有機ELと1.6GHzのクアッドコアCPUを搭載するGALAXY Noteの第2弾。「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」(シャープ製)は、省電力と高品質を両立させた新世代ディスプレイ「IGZO」を搭載した世界初のスマートフォン。「GALAXY S III α SC-03E」(サムスン電子製)は、Android 4.1とクアッドコアCPUの最先端モデルである。このほか、「ドコモ タブレット」には10.1インチの大画面、クアッドコアCPU、NOTTV対応の「ARROWS Tab F-05E」(富士通製)を投入する。
依然として底堅い需要があるiモードケータイの「docomo STYLE series」には、冬モデルで「F-01E」「N-01E」「P-01E」「SH-03E」の4機種を投入する。いずれも防水・防塵やおサイフケータイなどの安心・安全機能を搭載するほか、SNSを楽しめるように全機種にFacebookのアプリをプリインストールした。そのほか、レグザの高画質技術を採用したタッチパネル式のデジタルフォトフレーム「フォトパネル 05」(東芝製)、100MbpsのXiに対応した「モバイルWi-Fiルーター L-03E」(LG Electronics Japan製)もラインアップした。
【報道発表資料】
・2012冬モデルの16機種を開発
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