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UQ、TD-LTEとの互換性を確保した「WiMAX Release2.1」の導入へ

2012.10.31

Updated by Naohisa Iwamoto on October 31, 2012, 16:42 pm JST

UQコミュニケーションズは2012年10月31日、業界団体のWiMAX Forumが2012年10月30日に発表した新規格「WiMAX Release2.1」をUQ WiMAXの次世代サービス規格として採用する方向で検討に入ると発表した。

WiMAX Release2.1は、現在UQが採用しているWiMAX Release1.0や、今後の採用に向けて開発を進めていたWiMAX 2など、既存のWiMAX規格との親和性を確保しながら高速化を図る規格。さらにWiMAX Release2.1では、TD-LTEとの互換性を確保することでWiMAXだけでなくTD-LTEも含めたエコシステムの構築を目指す。具体的には、TD-LTEの3GPP規格のうち無線通信部分とネットワーク部分の一部を参照する。

UQコミュニケーションズでは、WiMAX Release2.1を採用することで、さらに高速で快適なWiMAXサービス環境を提供するとする。また、既存のWiMAXエリアとWiMAX Release2.1による新しいエリアをシームレスに利用できる次世代WiMAXサービス「WiMAX 2+」(ワイマックスツープラス)の提供の検討に着手する。UQはデータ通信量の増大による周波数資源の逼迫を理由に総務省に新たに20MHz幅の周波数の割り当てを求めている。WiMAX Release2.1は、割り当てを求めている新規周波数帯で導入する予定だ。

【報道発表資料】
次世代サービス「UQ WiMAX 2+(仮称)」の導入について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。