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ソフトバンクとイー・アクセス、株式交換契約の変更を発表

2012.11.03

Updated by Asako Itagaki on November 3, 2012, 12:54 pm JST

11月2日、ソフトバンクとイー・アクセスは、先月締結した株式交換契約の一部変更を発表した。主な変更点は、日程を早めて株式交換契約の発効日を2013年2月末日から2013年1月1日に繰り上げること、イー・アクセス株に対するソフトバンクの株の株式交換比率を16.74から20.09に変更すること、株式交換の効力が発効した時点でのイー・アクセスの新株予約権に対しては、同等のソフトバンク株の予約権を割り当てるのではなく、その時点での価格で買い取り消却するとしたこと。

株式交換比率の変更は、算出根拠となるソフトバンク株の基準価格を、当初採用していた3,108円から、10月17日~11月2日の東京証券取引所における終値平均価格である2,589円に変更したことによるもの。イー・アクセスの評価額は52,000円と変わらない。変更前の契約には、契約締結日以降に10取引日の終値平均値が基準価格の85%を下回った場合に再度交換比率を調整する旨の規定があり、それが適用された形となる。ソフトバンクの株価は、10月15日の米スプリント買収の発表により大きく値下がりしたが、現在は徐々に持ち直しつつある状況。

なお、本契約変更については、2012年12月7日に開催予定のイー・アクセス臨時株主総会で承認を得る必要がある。

【報道発表資料】
ソフトバンク株式会社とイー・アクセス株式会社の株式交換契約の一部変更に関するお知らせ

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。