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KDDI、商品パッケージやカタログに「かざす」AR情報サービスのトライアル提供を実施

2013.01.17

Updated by Asako Itagaki on January 17, 2013, 16:59 pm JST

1月17日から、KDDIとTotal Immersion S.A.(以下TI社)は、商品パッケージやカタログなどを活用したAR情報表示サービスのトライアル提供を開始する。ARブラウザ「SATCH VIEWER」の「画像検索」機能を使って、対応商品パッケージやカタログなどを認識して、インターネット上にある商品情報や口コミ情報などを表示する。

▼画像検索の仕組み。あらかじめ登録した10万件までの画像について、関連情報の検索に対応可能。
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▼商品パッケージにカメラをかざすと、商品情報、関連するつぶやき、Facebookページなどへの導線が表示される。
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トライアルサービスは2013年1月17日から2013年5月末までを予定。トライアル開始当初は16の企業・団体が参加する。また、凸版印刷と参加企業誘致および情報加工技術を活用したARサービス開始に関する協力体制を構築する。トライアルサービスへの参画申込(法人)は2031年3月末まで受け付けている(詳細はこちら)。

なお、この技術は通信販売大手のニッセンが同日発表する「カタログカメラ」に採用する。ニッセンの2013年春カタログでは、スマートフォンをかざして、全ページの商品情報の取得や商品の購入が可能になる。

家具レイアウトシミュレーションでインテリア企業のアプリ開発を支援

また、KDDIとTI社は、スマートフォンやタブレットのカメラ越しに家具レイアウトを体感できるARアプリケーション開発をサポートする「TryLive Home」の提供を開始する。自宅やオフィスなど、家具を配置したい空間に、タブレットやスマートフォンのカメラをかざして家具の3Dデータを配置することで、レイアウトを体感できる。第一弾として、株式会社BALSが提供するアプリケーションに採用が決定しており、FrancFrancの2013年Spring/Summerモデルを含む商品レイアウトを楽しめる。動作環境はiOS4.3以上のタブレットおよびスマートフォン。アプリは2013年3月以降に提供を予定している。

SATCHは、AR開発ツールのデファクトを目指して開発・普及を進めていたプラットフォーム。2011年12月にソフトウェア開発キット「SATCH SDK」の無料配布を開始し、「くまもん」「てのりん」などをはじめ、1年間で40のアプリがリリースされている。

▼SATCHでリリースされているARアプリは、60%以上が女性ユーザー。
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今回発表の取り組みは、ARをさらに踏み込んだ日常化に向けたもの。新規事業統括本部 新規ビジネス推進本部長 雨宮 俊武氏は、「1年間やってきたが、まだまだ"かざす"という習慣が日常に根付いているとは思っていない。我々は、あらゆるものが情報発信しているという世界を目指す」と述べ、そのために技術を磨き、使いやすいサービスを提供していくという方向性を語った。

【報道発表資料】
商品パッケージやカタログを活用したAR情報表示サービスのトライアル提供について
スマートフォンやタブレットのカメラ越しに家具レイアウトをシミュレーション! 「TryLive Home」の提供について

【サービスサイト】
SATCH VIEWER - スマートフォン用新感覚ARコミュニケーションツール

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。