博報堂、既存広告にかざして詳細情報などに誘導するスマホアプリ「広告+」を提供
2013.02.12
Updated by Naohisa Iwamoto on February 12, 2013, 17:39 pm JST
2013.02.12
Updated by Naohisa Iwamoto on February 12, 2013, 17:39 pm JST
博報堂は2013年2月12日、スマートフォンを従来の広告にかざすだけで商品の詳細情報やサービスコンテンツをユーザーに提供できる広告体験プラットフォーム「広告+」のサービスを、2月18日に始めると発表した。iPhoneアプリを提供し、テレビや新聞・雑誌、看板、ポスターなどの画像を認識することで実現する。これにより、閲覧者は広告に関連する便利な情報や特典を得られる。
広告+は、専用のiPhoneアプリを使って広告を画像認識し、自動的に広告主が指定するWebコンテンツをスマートフォンに表示させることができるプラットフォーム。画像認識技術としては、NECが開発した画像認識サービス「GAZIRU」を利用する。スマートフォンを広告にかざすと、クラウドや端末内に登録した画像の特徴データと高速に照合し、Webコンテンツへの誘導が可能になる。
最大の特徴は、画像認識を使うことで、既存の広告出稿スタイルを変えたりQRコードや特殊な画像を埋め込んだりすることなく利用できるようになること。広告+に既存の広告の画像情報を登録するだけでサービスが利用できる。また、テレビCMなどの映像を含めたあらゆる視覚情報のある広告を対象にできる。スマートフォンアプリを使うメリットとして、GPS機能を使った位置情報を活用して、利用者が広告に接触した場所や時刻などに応じた最適な情報提供ができるようになることも挙げられる。ユーザーは、広告にスマートフォンをかざすだけで、(1)詳しい商品情報やキャンペーン情報の入手、(2)動画やイベント情報の閲覧、(3)試供品やクーポンの入手、(4)対象商品の購入--といったことが可能になる。
広告+は、博報堂とグループ会社の博報堂プロダクツ、博報堂アイ・スタジオが共同で開発した。発表時点では、味の素、花王、カルビー、サントリー酒類、ダイハツ工業、東京地下鉄、日立アプライアンス、ローソンの利用が決定しているという。博報堂グループでは、今後も参加企業を募集し拡大させる計画だ。
【報道発表資料】
・広告効果を向上し、顧客のアクションを引き出す広告体験プラットフォーム「広告+(コウコクプラス)」をスマートフォン向けアプリとして提供開始
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