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ドコモ、700MHz帯に対応する5バンドの基地局アンテナを2013年3月から導入

2013.02.19

Updated by Naohisa Iwamoto on February 19, 2013, 18:18 pm JST

NTTドコモは2013年2月19日、700MHz帯を含む5つの周波数に対応した基地局アンテナを開発し、2013年3月から順次導入すると発表した。2015年1月に提供を予定している700MHz帯を利用したLTEサービスの開始に向けたものだ。

新開発のアンテナは、700MHz帯、800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯の5つの周波数に対応する。これまで800MHz帯から2GHz帯の4つの周波数に対応したマルチバンド基地局アンテナはあったが、これに700MHz帯を追加した。特徴は、700MHz帯を追加しながら、従来アンテナと同じ大きさへの小型化に成功したこと。設置空間が限られる基地局でも、従来のアンテナと同様に導入できるメリットがある。

アンテナをマルチバンド化すると、アンテナ内で電波がお互いに干渉する。このためNTTドコモでは独自のアンテナ形状を採用することで干渉を低減する新技術の「アンテナ内干渉抑制技術」を開発し、相互干渉を大幅に低減できた。この新技術により、国内初となる5バンド化アンテナが実現できたという。アンテナは3セクタ用と、都市部などの密集地用の6セクタ用を用意した。アンテナは2013年3月から順次導入を開始し、2014年度後半に700MHzの電波の送信を開始する計画である。

【報道発表資料】
700MHz帯対応マルチバンド基地局アンテナの開発

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。