KDDIは2013年3月4日、各業界の国内外15社と協力して、モバイルNFCを活用したサービスの普及推進に力を入れていくことを発表した。クレジット決済サービスや、情報配信などのO2Oサービス、機器連携などの実用化を推進する。さらに海外でも利用可能なサービスの検討も進める。
KDDIが15社と連携して提供するモバイルNFCサービスは、大きく7つのカテゴリにわけられる。1つは「クレジット」で、MasterCard Worldwideとビザ・ワールドワイド(Visa)が提供する。NFC対応スマートフォンをタッチするだけで世界中の加盟店で支払いができる決済サービスだ。2つ目は「情報配信、O2O」で、日本郵便、ユーシーテクノロジ、東京都建設局、サイバーエージェント、ナクシス、ブリリアントサービス、ベネフィット・ワン、ワイエスシーインターナショナル、KDDIが提供する。NFC対応スマートフォンを郵便ポストやスマートポスター、水族館の水槽などに設置したNFCタグにタッチすることで、情報やクーポンの入手などが可能になる。
3つ目は「機器連携」で、ソニーがオーディオ機器などとの連携を、パナソニックがスマート家電との連携を進める。4つ目は「NFCタグ」でSMARTRAC TECHNOLOGY PTE.LTDがNFCタグを提供する。5つ目は「認証」で、東北インフォメーション・システムズがNFC対応スマートフォンをタッチするだけで簡単に個人認証ができるプラットフォームを提供する。6つ目は「交通系」で日本航空がタッチするだけで搭乗できる「JALタッチ&ゴー」を提供している。7つ目として「海外連携」があり、SK planet Co Ltdと共同して日韓両国で利用可能なクーポンサービスの提供を検討している。
KDDIは、「モバイル非接触ICサービス普及協議会」や、協力企業と連携し、身近で便利に使えるモバイルNFCサービスの普及に努めるとしている。
【報道発表資料】
・15社との連携により、モバイルNFCサービスの普及を促進
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