NTTドコモは2013年5月14日、ドコモクラウドで提供する各種サービスのAPIを5月16日から一般に提供を開始すると発表した。コンテンツプロバイダーなどのサービス提供者は、APIを使うことでドコモクラウドを自社のサービスと連携させた新サービスを創出できる。
APIの提供は、まず「フォトコレクション」と「ドコモ電話帳」で開始する。今後、順次対象となるサービスを拡大する予定で、8月以降に「データ保管BOX」のAPIを提供する計画がある。
具体的には、フォトコレクションでは、フォトコレクションへの写真・動画のアップロードや、フォトコレクションからの写真・動画の取得などが可能となるAPIなどを提供する。ドコモ電話帳では、ドコモクラウド上で管理している電話帳データへの連絡先の新規追加などを可能にするAPIを提供する。これらを使うことで、コンテンツプロバイダーは自社のサービスやアプリにフォトコレクションやドコモ電話帳との連携機能を組み込めるようになる。
APIの提供は、一部のパートナー企業に限定するのではなく、広く一般のコンテンツプロバイダーなどのサービス提供者を対象とする。APIを利用するには申請が必要。各サービス提供者が「ドコモクラウドAPI開発者サイト」で利用申請を行い、ドコモが審査・承認を行った上で、利用できるようになる。ドコモクラウドAPI開発者サイトは、5月16日10時以降に「作ろうスマートフォンコンテンツ」サイト内にリンクを設置する。NTTドコモは、APIを広く提供することで、各種のサービス提供者との連携強化を図るとともに、ドコモのクラウドサービスの発展を目指すとしている。
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