KDDI、ソフトバンクモバイルなど日韓5社は2013年5月24日、東京のコリアタウンとして有名な新大久保で、NFC対応スマートフォンを使ったクーポンサービスの実証実験を開始すると発表した。実証実験は5月25日から8月24日にかけて行う。

実証実験を行うのは、auショップなどを展開するワイエスシーインターナショナルと、KDDI、ソフトバンクモバイルの国内側企業と、韓国のSKプラネット、キュエンソルブ の計5社。実験では、NFC対応スマートフォンを持っている日韓両国のユーザーが、新大久保エリアの80店舗の情報やクーポンを入手できるようにする。

実験内容は主に2種類。1つは、新大久保タウン情報アプリケーション「CONNECT 新大久保」の配信。Androidスマートフォン向けのアプリを無料配信し、80店の店舗情報やクーポンなどの情報を提供する。実験に参加するユーザー層を広げるため、専用アプリ上では韓国芸能関連ニュースを配信し、新大久保に出かける予定のない時でもアプリを利用してもらえるようにした。

もう1つは、NFCタグを利用したチェックイン機能とチェックインクーポンの提供の実験。加盟店にはNFCタグが貼り付けられたPOPやステッカーを用意。NFC対応スマートフォンを持ったユーザーが加盟店に来店し、NFCタグにスマートフォンをかざすことでその加盟店にチェックインする。チェックインしたユーザーには、無料アプリで得られるクーポンよりもお得な割引や特典があるチェックインクーポンを提供する。NFC対応スマートフォンを持っていない場合は、QRコードを読み取ることでチェックインが可能だ。

実験を実施する5社は、NFC機能を活用したサービスの提供を通じて、消費者行動を解析するとともに新大久保エリアの活性化を図る。実験終了後は、国と国とをつなぐNFCサービスの有用性を分析し、商用化やNFC市場の活性化に貢献したいとしている。

【報道発表資料】
・日韓5社「新大久保NFCクーポンサービス」の実証実験を開始（ワイエスシーインターナショナル）