ウィルコムは2013年7月1日、同日付で東京地方裁判所から更生手続終結の決定を受けたと発表した。これを受けて、ソフトバンクは、ウィルコムが同社の連結子会社になったことをアナウンスした。
ウィルコムは2010年2月18日に更生手続開始の申し立てを行い、同年11月30日に認可された更生計画にもとづき、更生債権等の弁済を進めてきた。ソフトバンクはウィルコムのスポンサーになるとともに同年12月には全発行済株式を取得し、ソフトバンクの支援の下で新料金プラン導入などの施策を実施してきた。こうした施策の効果が表れ業績が着実に改善していることから、ウィルコムは残額が約271億円となった更生債権等の一括繰上弁済を2013年6月7日に実施。6月17日に東京地方裁判所に対して会社更生手続終結の申立を行い、7月1日に東京地方裁判所から更生手続終結の決定を受けた。
更生手続が終結したことから、ウィルコムは裁判所および管財人の監督下から離れ、7月1日付でソフトバンクの連結子会社になった。ウィルコムはプレスリリースで「本日、無事に新生ウィルコムとして再出発できますことは、お客さま、債権者の皆さま、お取引先の皆さま、および関係各位のご理解とご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます」とコメントしている。
【報道発表資料】
・更生手続終結決定のお知らせ(ウィルコム)
・株式会社ウィルコムの会社更生手続終結に伴う連結子会社化に関するお知らせ(ソフトバンク)
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