▼Apple's unkept promises: Cheap iPhones come at high costs to Chinese workers（PDF）

アップル（Apple）が製品組み立てを外注しているとされる台湾のOEMメーカー、ペガトロンの中国工場の労働環境を調査したNPO団体の報告から、廉価版iPhoneの存在を示す新たな証拠と思われる記述がみつかったと、9to5 Macブログが報じている。このiPhoneはプラスチック製の筐体で、また現時点では大量生産の段階には至っていないという。

このレポート（PDF）の導入部には、ペガトロンが組み立てを行っている製品のなかに「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPhone 5」とともに「プラスチック製筐体の廉価版iPhone」が含まれているとある。また27ページ目には、のある日の作業の中で、iPhoneのプラスチック製背面カバーに保護フィルムを貼ったとする同工場の組立ライン従事者の話も紹介されている。さらに別のページには、このiPhoneの大量生産がまだ始まっていないなどの記述もあるという。

この話を報じた9to5 Macブログでは、同レポートを発表したChina Labor Watchについて、13年の活動実績をもつ信頼できるNPOとした上で、同レポートについて、とくに従業員の話がかなり具体性に富んでいると指摘している。

これとは別に、同ブログでは、今秋の発表が予想される新型iPhoneについて、指紋認証機能が加わることを示す新たな証拠が見つかったと伝えている。先ごろ開発者向けに公開されたiOS7のbeta4のコードのなかに「BiometricKitUI」というフォルダーが含まれていることを踏まえたもので、これが指紋認証のためのものと考えられるとしている。

同ブログの記事には、新たなiPhoneの指紋認証機能に関して、関連システムの開発が完了したとする事情を知る関係者の話も出ている。この関係者は、同機能が端末のアンロックにフォーカスしたものだと話しているという。

【参照情報】
・Low-cost iPhone seemingly confirmed as plastic-bodied and not yet in
mass production from Pegatron working conditions report - 9to5 Mac
・New iPhone with biometric fingerprint sensor seemingly confirmed by iOS leak - 9to5 Mac
・Working conditions at Apple manufacturing partner Pegatron come under fire - 9to5 Mac