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声でスマホの音声認識を起動--ハンズフリー制御機能をアドバンスト・メディアが開発

2013.08.23

Updated by Naohisa Iwamoto on August 23, 2013, 18:25 pm JST

アドバンスト・メディアは2013年8月23日、スマートフォンに特定のキーワードを話しかけるだけで、アプリの音声認識機能を起動させるハンズフリーコントロール機能を開発し、提供を始めたと発表した。音声認識機能を起動するためにスマートフォンのボタンなどに触れることなく、手放しで音声認識による操作が可能になる。

アドバンスト・メディアは、音声データを端末からクラウド上のサーバーに送って処理する、分散型音声認識方式のAmiVoice Cloudを提供している。分散型音声認識方式でアプリ起動中にずっと音声認識を可能にすると、通信回線やサーバーに負荷がかかるほか、ノイズによる誤認識の問題などがあり、現実的ではなかった。今回の新しいハンズフリーコントロール機能では、登録した特定のキーワードを発声することで、アプリの音声認識機能を起動。その後は分散型の音声認識機能で、スマートフォンアプリの機能を音声で操作できる。両手がふさがっている運転中や調理中、手が濡れているようなときでも、ボタンなどの操作なしに音声認識機能を声で起動でき、声だけによるスマートフォンの操作が可能になるというわけだ。

新しいハンズフリーコントロール機能は、まずナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリ「カーナビタイム」(iPhone版)に搭載され、8月23日から提供が始まった。利用者は、アプリを起動したiPhoneに向かって、「ナビタイム」または「ボイスコントロール」と発声すると、カーナビタイムの音声認識モードが立ち上がる。その後は、経路検索、ナビや店舗・住所の検索などを声によるハンズフリー操作で行える。アドバンスト・メディアでは、このハンズフリーコントロール機能の技術提供を推進していくとしている。

【報道発表資料】
~ナビタイムのカーナビアプリ「カーナビタイム」(iPhone版)に採用!~声でだけで音声認識機能を起動 "ハンズフリーコントロール機能"で、スムーズ・安全な操作を実現

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。