グーグル（Google）が開発を進めるメガネ型情報通信端末「Google Glass」（以下、Glass）について、英運輸省（Department for Transport）が運転中の利用を禁止にする動きを進めているとする話を複数の媒体が報じている。

これは、運輸省の広報担当者がガジェット関連のメディアであるStuffに語ったもので、英政府はGlass着用によって運転中のドライバーが注意を逸らされる可能性があることを懸念しているという。

この広報担当者は「われわれは、リリースが近づいているGoogle Glassについて把握しており、個人が運転中にこの端末を使わないことを確実にするよう警察と話し合いを進めている」としている。

現在のところ、どの法案でGlassの禁止が定められるかははっきりしていない。しかし、運輸省は2003年に禁止された運転中の携帯電話利用と同様の罰則をGlassの場合にも適用する可能性を示唆しているという。

運転中のGlass利用に関しては、すでに複数の専用アプリケーションの開発が進んでおり、テスラ（Tesla）のEV「モデルS」の空調を調整したり、カーナビに利用する「GlassTesla」というアプリも登場している。

2014年にリリースが予定されているGlassは、すでにプライバシーやビジネス、安全上の理由などから規制を求める動きが進んでおり、米国の一部バーやカジノ、レストランなどで使用を禁止する動きが進んでいるほか、米デラウェア州やウェストバージニア州でも運転中のGlass使用を禁じる法案が提出されている。

Google Glass eyes-on review - Staff.tv

【参照情報】
・EXCLUSIVE: UK Government in discussion to outlaw Google Glass for drivers - Stuff
・Google Glass faces driving ban across UK as distraction concerns mount - The Verge
・UK set to ban Google Glass for drivers - Guardian