グーグル（Google）が、情報表示機能「Google Now」の一環として、地元のニュースを表示する機能のベータテストを実施していると、Quartzが報じている。

「Google Now」はユーザーの所在地を分析し、天気予報や地元のレストランなどの情報を自動的にカード形式で表示する機能で、Android端末に搭載されているほか、iPhone向けのアプリも提供されている。グーグルはこの「Google Now」のラインナップに、近隣で起こった出来事や地元企業に関する記事などの地元ニュースを加える方向で、テストを行っているという。

同機能のベータテストは現在、同社社内でのみ実施されている。同社検索およびアシスト部門のバイスプレジデントを務めるJohanna Wright氏はQuartzのインタビューに答え、同機能を通じて「ミス・メキシコが息子の学校を訪問した」「近所の公園で人が刺された」といったニュースを知ったと話している。

こうしたニュースは、ユーザーの所在地だけでなく、興味関心や時間帯なども考慮してカスタマイズされるという。

これまで多くの企業が、ユーザーの興味関心や所在地に応じてニュースを届けるサービスに参入してきたが、収益化が難しく、多くは不振に終わっている。Quartz、およびこの話を採り上げたThe Vergeでは、ニュース配信による収益化にこだわる必要のないグーグルでは異なる結果が生まれるかも知れないとして期待を寄せている。

【参照情報】
・Google is testing a local news product for Google Now - QUARTZ
・Google Now and Google Glass could become your hyperlocal news readers - GigaOM
・Google Now testing neighborhood news with new hyperlocal cards - The Verge