米携帯通信市場第4位のT-モバイル（T-Mobile USA）が現地時間8日、2013年第2四半期決算を発表。同期にはiPhoneの取り扱い開始や新たな端末提供プランの導入などで、新規加入者数が110万人（うち長期契約者は68万8000人）となり、加入者数の合計は約4400万人になったという。

この顧客数増加を受けて、同期の売上は62億3000万ドルと、前年同期の49億ドルから27.5%増加し、Thomson Reutersのアナリスト予想60億1000万ドルを上回った。ただし、販促費などの負担も増加した結果、最終損益は1600万ドルの赤字となったとNYTimesは記している。

契約者数のなかには、同期に買収が完了したメトロPCS（Metro PCS）の顧客約890万人が含まれる。また新規加入者110万人のうち約30万件は同社の回線を利用するMVNO事業者のもの。ただし、68万8000人という長期契約者の増加数は、94万1000人を記録したベライゾン・ワイアレス（Verizon Wireless）に次ぐものとなる。

長年契約者流出が続いていたT-モバイルにとって110万人の増加という数字は過去4年間で最大の増加になるという。いっぽう長期契約者のARPUは53ドル60セントで前年比6.5%減少。

T-モバイルは同期にアップル（Apple）の「iPhone」を約90万台、サムスン（Samsung）の「Galaxy S4」を約60万台販売するなど、あわせて430万台のスマートフォンを販売（前年同期比71%増）。また携帯端末販売台数の86%がスマートフォンだったという。

なお、同社が進めるLTE網の展開については、現在のカバー人口が1億5700万人が拡大し、当初の目標としていた1億人を大幅に上回るペースで進んでいるという。

【参照情報】
・T-Mobile US Reports Largest Customer Growth in Four Years - NYTimes
・T-Mobile adds 1.1 million net new customers as growth returns - CNET
・ Amid Strategy Shift, T-Mobile Adds 1.1 Million Customers in Second Quarter - AllThingsD
・T-Mobile downplays iPhone's role in record customer gains - CNET
・T-Mobile keeps improving with 1.1 million new customers, increased revenues - The Verge
・Tiny T-Mobile isn't so tiny anymore - GigaOM