アップルの新型iPhone 発表は9月10日か（AllThingsD報道）

2013.08.11

Updated by WirelessWire News編集部 on August 11, 2013, 10:51 am JST

アップルの新型iPhone 発表イベントが米国時間9月10日（火曜日）になりそうだという話を、AllThingsD（ATD）のイナ・フリード（Ina Fried）記者が関係者から聞いた話として伝えている。昨年の「iPhone 5」リリースの際も、「9月第2週め（12日水曜）の発表、翌週末の発売開始」となっていたことから、このATD報道の内容が正しいとすると、今回は「10日（火）発表、20日（金）発売開始」といったスケジュールになる可能性が高いと思われる。

今度の発表イベントでもっとも注目が集まるのは、やはりアップルが中〜低価格帯の新機種を発表するかどうかだろう。オンラインにはかなり前からこの「廉価版iPhoneのプロトタイプ」などとされるスマートフォンの画像が無数に流通してきている（「ポリカーボネイト筐体で、複数のカラーバリエーションあり」といった噂もよく目にする）。いっぽう「すでに旧機種（iPhone 4S、iPhone 4）」が、廉価版の役割をそれなりに果たしている」とする見方もある。

さらに、「実売価格（携帯通信事業者への卸値）が200ドル以下のスマートフォンは、中国・インドなどのメーカー間での競争が激しく、利益率を下げたくないアップルとしてはあまり魅力的な選択肢とはならないが、この低価格帯よりも高く、最上位機種（500ドル以上）よりも安い価格帯には、まだそれほど製品が出揃っていないことから、アップルが350〜400ドルの新製品を出してくる可能性は十分にある」などとするアナリストの見方も出ている。

[AllThingsD]

いっぽう、「iPhone 5」の後継機種となる新製品（いわゆる「iPhone 5S」）については、指紋認証技術の追加などが有力視されている。また6月のWWDCで発表された「iOS 7」が搭載されることはほぼ確定といえる。

ユーザーよりもむしろ携帯通信事業者にとってより気になるのは、iPhone 5S（と「廉価版iPhone」）のネットワーク対応のほうかもしれない。サムスン（Samsung）が7月旬に発表した「Galaxy S4」の新バリエーション、それにLG電子から先週発表された最新の最上位機種「G2」は、800MHz帯、1900MHz帯、2.5 GHz帯の3帯域を利用できるマルチモード対応（GSM/EDGE/HSPA、それにTD-LTE/FDD-LTEをサポート）となっている。GigaOMではこの点について「スプリント（Sprint）にとっては天恵（のような製品）」と指摘しているが、アップルにとってももし新しいiPhoneがTD-LTE対応となれば、チャイナ・モバイル（China Mobile）をはじめとするGTI参加各社への製品の正式供給にむけて大きく前進することになると考えられる。

[Qualcom via dailywireless.org]