買い物中に店内で携帯電話を取り出し、商品の口コミや他店舗での価格をチェックするショッピングスタイルは既に一般的となったが、Google Glass向けアプリ「Crystal Shopper」の登場で、買い物時の比較検討がさらに簡単になりそうだという。

[Google Glass Makes you a Shopping Ninja]

Lance Nanek氏というプログラマーが開発した「Crystal Shopper」は、Google Glassを着用したユーザーが手に取った商品をGlassの前にかざすと、商品のバーコードを自動的に読み取り、Amazonでのレビューや価格情報を表示するというもの。ユーザーはまた、顔を上げる動作を通じて商品をウィッシュリストに追加したり、首を左右に動かすことでアプリを終了することが可能。さらにこのアプリは、買い物中の店舗内でだけでなく、友人の家で気になる製品を見つけた際などにも活用できると、VentureBeatでは指摘している。

VentureBeatによると、グーグル（Google）が実施した調査で、買い物中にスマートフォンを利用して商品の価格をチェックすると答えたユーザーが全体の84%に上ったと同時に、このような買い物客はそうでない買い物客に比べ、出費額が25%も多いこともわかったという。Google Glassはまだ初期の段階にあり、一部の早期採用者が利用し始めたばかりだが、今後同製品のようなウェアラブル端末の普及が進めば、店舗側にはまた新たな頭痛の種と商機が同時に生じることになる可能性もある。

【参照情報】
・Google Glass hacker builds shopping app to find price ranges and reviews - VentureBeat
・Look out retailers: Google Glass has a price comparison app! - GigaOM