アップル（Apple）が13日から予約受付を開始したiPhone 5cについて、受付開始から24時間の予約台数が17日（米国時間）になってもまだ明らかにされていないことが、一部の媒体で話題になっている。

アップルは2010年以来、新型iPhoneの予約受付開始から24時間の注文台数を翌週はじめに公表してきていた。この数字が2010年の「iPhone 4」では60万台超、2011年の「iPhone 4S」では100万台超、そして昨年の「iPhone 5」では200万台超といずれも前年を大きく上回るものとなっていた。

先週あった新型iPhoneの発表で、アップルははじめて2機種のiPhoneを同時に発表したが、このうち「iPhone 5s」については予約を受け付けていないため、たとえ「5c」の予約台数だけが明らかにされたとしても前年との比較にはそれほど意味がない。だが、米のアップルサイトなどでいまだに「5c」の在庫が見受けられることから、受付開始から1時間弱で売り切れた昨年のiPhone 5ほどには注文が集まっておらず、そのせいでアップルが台数公表を差し控えているのではないか、とCNETは記している。いっぽう、The Vergeでは「5c」の初期在庫について、iPhone 5よりはかなり多めにあるとするJohn Gruber（Darling Fireball）の見方を紹介している。

なお、16日のアップル株価の終値は前週比3.18％安の450ドル12セントで新型iPhone発表前から50ドル以上も値下がりしている。

【参照情報】
・Apple quiet on iPhone 5c pre-orders as stock price slides - The Verge
・Apple stays mum on iPhone 5C preorder numbers - CNET
・Apple lets day pass without giving iPhone pre-orders - MarketWatch