大きな注目を集めていた新型iPhone 2機種の販売台数が、発売3日間であわせて900万台超と過去最高を記録したことが米国時間23日に明らかになった。また18日にリリースされた「iOS 7」のダウンロード数も2億回に達したことが発表されている。

アップル（Apple）は20日に世界11の市場で「iPhone 5s」「iPhone 5c」の2機種を発売していたが、今年はとくに中国市場が第一陣に加わったことなどから、前年との単純比較は難しいとAllThingsDやThe Vergeは指摘。ただし900万台超と言う数字は、昨年の「iPhone 5」の500万台超を大幅に上回るほか、今回一部のアナリストから出されていた500万〜775万台の予想も大きく上回るもの。

機種別の販売台数についてアップルからの発表はないが、The Vergeなどでは調査会社ローカリスティクス（Localytics）の推定として、「5s」が765万台で残りが「5c」という内訳を紹介している。上位機種の「5c」については、発売前からとくにゴールドモデルの品薄が懸念されていたが、発売当日には各地でゴールドモデルに加え、シルバーモデルも早々に売り切れとなったことが複数の媒体で伝えられていた。

アップルは同日、SECに提出した書類のなかで、同社第4四半期（7-9月期）の業績について、売上が370億ドル程度、粗利率が37%程度になりそうだとの見通しを示している。

なお、この発表を受けてアップルの株価は同日496ドル91セントと、前週末の終値から30ドル以上上昇して取引を開始したがその後は徐々に値を下げ、米国時価11時過ぎの時点では486ドル70セント前後となっている。

[Bloomberg]

【参照情報】
・First Weekend iPhone Sales Top Nine Million, Sets New Record - Apple
・Apple Sells Nine Million New iPhones, Tells Investors to Expect a Nice Quarter - AllThingsD
・Apple sets another opening weekend record for iPhone sales - The Verge
・Apple Sells 9 Million IPhones in Debut Weekend - Bloomberg