アマゾン（Amazon）が米国時間25日、同社のタブレット端末「Kindle Fire」の新機種やOS新バージョン、そして新たに提供するバーチャル・テックサポート機能「Mayday」などを発表した｡

[The Verge]

このうち、Kindle Fire端末については新たに「HDX」版の2つのモデル（7インチと8.9インチ）が追加された。いずれも従来機種に比べて画面の解像度が大きく向上しており、7インチは1920x1200 ピクセル（323 ppi）、8.9インチは2560x1600 ピクセル（339 ppi）と交際密な液晶ディスプレイが採用されている。その他の仕様などは共通で、CPUがクアルコム（Qualcomm）「Snapdragon 800」（動作速度2.2GHz）、GPUがやはりクアルコムの「Adreno 330」、 2GBのメモリーなどとなっており、バッテリー駆動時間は11時間（読書だけの場合は17時間）などとなっている。本体の重量は8.9インチ版が約375グラム(0.83ボンド）で従来機種より34%ほど軽量化されている（7インチ版は約304グラム＝0.67ボンド）。またいずれにも新バージョンのKinde Fire OS（ver. 3.0「Mojito」）が搭載される。

価格は7インチモデルのWi-Fi版（ストレージ容量16GB）が229ドル、LTE対応版が329ドル、いっぽう8.9インチモデルのWi-Fi版が379ドル、LTE対応版が479ドル（LTE版はベライゾンもしくはAT&Tに対応）。いずれも予約をすでに受け付けており、出荷予定日は7インチモデルが10月半ば、8.9インチモデルが11月はじめとなっている。

さらに現行機種「Kindle Fire HD」7インチ版の新モデルも発表されている。主な仕様は、1.5GHzのデュアルコアプロセッサ、1280x800ピクセルの液晶ディスプレイなどとなっており、価格は139ドルで現行機種より約60ドルほど安く設定されている。

なお、新しい「Kindle Fire HDX」2モデルでは、「Mayday」というオンラインのテックサポート・サービスが提供される。このサービスでは、端末上からアマゾンのサポートスタッフを呼び出すことができ、ビデオチャット型式でトラブルシューティングのヘルプなどが受けられるという。

New Amazon TV spot for Kindle Fire HDX featuring Mayday button

Amazon Prime加入者向けに「Prime Instant Video」サービスが提供される点に変更はないが、HDXモデルでは新たに動画のオフライン視聴も可能になるという（30日の期限付きで、視聴開始後48時間以内に見終わる必要がある）。同ビデオ配信サービスでは現在、NBC、CBS、バイアコム（Viacom）、ソニーピクチャーズ、ワーナーブラザース（Warner Bros）などの作品を含む4万タイトル以上のテレビ番組や映画が視聴可能になっているという。

【参照情報】
・Amazon refreshes Kindle Fire HD with new body, $139 price tag - Engadget
・Amazon debuts Kindle Fire HDX 7- and 8.9-inch tablets, we go hands-on - Engadget
・Amazon's Fire OS 3.0 'Mojito' arrives just in time for those new tablets - Engadget
・AMAZON'S KINDLE FIRE HDX: POWER, WITH A HELPING HAND - The Verge
・Amazon launches Mayday, a virtual Genius Bar for the Kindle Fire HDX - The Verge
・Amazon Announces The Kindle HDX 7- And 8.9-Inch Tablets With High-Res Screens, 2GHz Processors - TechCrunch
・Amazon Tries Breaking From the Streaming-Video Pack With Offline Viewing for New Kindles - AllThingsD