▼Blue Goji

ゲームにはまった経験がある人なら、退屈なルーチンワークや面倒な課題解決に、ゲームの要素を持ち込むことで、続けて作業させたり毎日同じ動作をさせたりしてしまうゲーミフィケーションの効果に疑問の余地はないだろう。意味なくボタンを押し続けるよりも、何回かに一回、音が鳴ったりご褒美のコインが出てきたりした方がずっと楽しい。ボタンをリズムに合わせて叩くとコインが増えたり、外れると減ったりする様子が見えれば、ボタンを押すだけの作業も楽しくなって上達する。

スポーツジムのマシンで走ったり歩いたり、バイクを漕いだりするのは退屈なので、iPodで音楽を聴きながらやる人が多いし、テレビ付きのマシンもある。エクササイズにゲームを加えたものをエクサゲーム（exergame）と呼ぶが、Blue Goji社のGoji Playは既存のマシンでエクサゲームが楽しめるようにできるシステムだ。

iOSのデバイスにGoji Appというアプリをインストールして、スノーボードやモトクロスなどのゲームを選んでダウンロードする。次にワイヤレスのコントローラを1台、ジムのマシンにストラップで固定し、もう１台をiPadやiPhoneに接続する。運動する本人にも活動センサーを装着すると、マシンを使った運動がゲームに変わる。価格は99ドル。

カロリー消費、距離、時間などをトラッキングすることはもちろん、その日その週の目標を設定して達成度を確認することもできる。ゲームの多くは無料（99セントのものもある）。また、Blue GojiはMyFitnessPalというアメリカで最も成功したダイエット目的のフィットネス用アプリの会社と提携している。

同じくジムのマシンで使えるゲームにBitGymという製品もある。こちらはiPadさえあれば他のハードウェアは不要。タブレットのカメラで運動する人の動きを捉えることでゲームが進行する。発売は11月の予定。

今夏、歩きながらスマートフォンを操作することの危険性を訴えたACジャパンのCM「ながらスマホにマナーを」が地上波で流されていたが、ジムのマシンであれ人や車とぶつかる危険はほとんどないので、運動しながらゲームを楽しむことが存分にできるだろう。

【参照情報】
・Blue Goji
・Guitar Hero founders' new exergame system now on sale
・BitGym
・「ながらスマホにマナーを」（YouTube）