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欧州で進む次世代モバイル通信規格プロジェクト「METIS」

2013.10.28

Updated by WirelessWire News編集部 on October 28, 2013, 11:00 am JST

4G(LTE)に続くいわゆる「5G」のモバイル通信網の規格作りに関し、欧州で進められている「METIS」という研究プロジェクトについてFierce Wirelessが取り上げている。

5Gについては、現在のところ正式な規格は決まっておらず、各社が規格策定などに向けた主導権争いを続けている状況。そうしたなか、2012年11月にスタートしたMETISーー「Mobile and wireless communications Enablers for the Twenty-twenty (2020) Information Society」(2020年の情報社会のためのモバイル/ワイアレス・コミュニケーション・イネイブラー)では、現在の10〜100倍にあたる超高速なデータ通信を実現することや、端末間のレイテンシーを5分の1に短縮することなどを目指しているという。

欧州では、LTE網の展開や対応端末の普及が北米やアジアの韓国や日本ほど進んでおらず、GSMアソシエーション(GSM Association)によれば、2012年末の時点でLTEに対応していたのは全体のわずか0.3%であったという(米国では11%、韓国では28%)。また普及のペースも遅く、今年中に20%に達すると予想される米国に対し、欧州は2%と予想されている。

こうした点を踏まえ、EUは次世代の5G通信に関する調査において、欧州がイニシアティブを握ることを目指しており、欧州委員会(European Commisssion)は同分野の研究に5000万ユーロ(6900万ドル)の助成金を提供。このうちおよそ3分の1がMETISに費やされてきたという。

METISには、エリクソン(Ericsson)やアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)、ノキア(Nokia)、ファーウェイ(Huawei)、NTTドコモなどの通信関連企業をはじめ、自動車メーカーや大学など多数の団体が参加。2015年4月末まで予備段階の活動を続け、その後規制や標準化に関わる取り組みに進む見通しだという。

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[参加企業・組織 - Fierce Wireless]

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[5G規格策定・実装のステップ - Fierce Wireless]

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[「12のテストケース」 - Fierce Wireless]

【参照情報】
Ericsson, Huawei and others delve into 5G via METIS 2020 - Fierce Wireless
METIS 2020 is building Europe's 5G wireless vision - Fierce Wireless

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