米ツイッター（Twitter）が米国時間7日に予定する株式公開（IPO）を前に、売出価格を一株26ドルに設定したことを明らかにした。これにより、同社の調達予定金額は18億2000万ドル、時価総額は約181億ドルに達することになる。なお、上場先はニューヨーク証券取引所（NYSE）、ティッカーシンボル（銘柄コード）は「TWTR」になることがすでに明らかにされている｡

Bloombergによると、ツイッターは現在、ユーザー数が9月時点で月間2億3200万人に達しているものの、増加のペースは前年比39%増と1年前の65%からやや鈍化。売上は今年9月末までの1年間で5億3450万ドルで、これが来年には11億4000万ドルまで増加するものの、黒字化を果たすのは2015年以降とみられており、その点が株式公開時点ですでに利益を計上していたリンクトイン（ LinkedIn）やフェイスブック（Facebook）とは異なるという。いっぽう、売上額に対する時価総額の倍率については、2014年度の推定額をもとに試算した場合12.4倍となり、フェイスブックの11.6倍、リンクトインの12.2倍とほぼ等しい、とBloombergは記している｡

またWSJでは、Twitterの売上の4分の3が米国市場からのものであるいっぽう、アクティブユーザーの割合では米国のユーザーは4分の1に過ぎないとして、アジアなど米国外での収益化が今後の成長の鍵になりそうだと指摘している｡

【参照情報】
・We just priced our IPO. - Twitter
・Twitter Prices I.P.O. at $26 a Share -
・Twitter Raises $1.82 Billion Pricing IPO Above Offer Range - Bloomberg
・Twitter's IPO Priced at $26 a Share - WSJ
・Twitter Confronts Obstacles Abroad on Members, Ads - WSJ