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頓智ドット、位置情報サービス向けにアプリックスの「Beaconモジュール」を採用、渋谷パルコから展開

2013.12.19

Updated by Naohisa Iwamoto on December 19, 2013, 15:15 pm JST

頓智ドットは2013年12月19日、同社が提供する位置情報ソーシャルサービスの「tab」の「あしあと」機能で利用するビーコンとして、アプリックスの「Beaconモジュール BM1」を全面的に採用すると発表した。BM1を使ったサービスは、渋谷パルコに設置するのを皮切りに、あしあと機能を利用する法人に順次導入を進める。

tabは、ユーザーが「行ってみたい」と思う情報を集めた位置情報ソーシャルサービス。アプリで「行ってみたい」と思った情報をクリップしておくことで、その店舗などの近くに来た時にお知らせを受けられる。tabでは、2013年9月20日から、iOS 7が新しく用意した近距離無線通信技術「iBeacon」を利用して、店舗への来店回数を自動でカウントする「あしあと」機能を提供してきた。今回、あしあと機能を提供するためのビーコンとして、アプリックスのBM1を採用した「あしあとボックス」を導入することになった。

BM1は、iOS 7のiBeaconだけでなく、Android OS搭載機器でもビーコンを利用したサービスを提供できるBeaconモジュール。1台300円程度の低価格でビーコンを導入できる。頓智ドットではこれまで、あしあと機能を提供するためのビーコンとしてiOS 7を搭載した端末を利用していた。しかし、端末コスト、電源確保、iBeaconとして機能させるために常時アプリを全面で起動する必要があるといった問題点から、大規模導入が難しかった。今回、アプリックスのBM1を採用した「あしあとボックス」を導入することで、低コストで長い電池寿命をもつビーコンの大量導入が容易になった。

頓智ドットでは、あしあとボックスの導入で、あしあと機能の安定性と信頼性を高められるほか、同一店舗内に複数のあしあとボックスを導入することが低コストで可能になるとしている。これにより、あしあとボックスを導入した企業は、来店客の動向を正確に捉えられるようになる。ユーザーも来店時の特典などを確実に得られるようになるという。頓智ドットは、12月27日までに「tab」の「プレミアムアカウント」に登録した法人に向けて、あしあとボックスを提供するキャンペーンを実施し、tabおよびあしあとボックスの普及促進を図る。

【報道発表資料】
『tab』がアプリックス社のBeaconモジュールを全面採用(頓智ドット)
アプリックスのBeaconモジュールが大型商業施設渋谷パルコへ導入開始(アプリックス)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。