自動車部品や電動工具のBoschはレーザー距離計も売っている。最近発表されたGLM 100Cは、レーザー光を発して反射波を捉えることで正確に距離を測定し、Bluetoothでスマートフォンやタブレットに情報を蓄積できる便利な製品だ。
素人が自宅に冷蔵庫やエアコンの設置場所の幅が十分かどうか確認するにはメジャー(巻尺)程度の精度で十分だが、プロの建築作業などでは正確な計測が求められるし、頻繁に計測する仕事の場合、腕を拡げるだけで届かない長さなら二人で計測しなければならず、記録も残さなければならない。
GLM 100Cには連動するスマートフォンやタブレットのアプリがあって写真に計測値を貼りつけたり、スマートフォンをリモコンに使って遠隔操作することができる。計測可能な距離は100メートルまでで精度は±1.5ミリ。巻尺と違って、面積や体積も計算してくれる。角度も測ることができる。価格は36,000円。
レーザー距離計自体は新しい物ではないが、スマートフォンやタブレットのアプリとワイヤレスで連携し、データの蓄積や加工、共有が簡単になった。さらに、機能をスマートフォン側に持たせることで本体側をシンプルにすることもできる。
FitbitやShineなどの活動量計(トラッカー)も、従来の歩数計(万歩計とも呼ばれていた)と比べると格段に機能が増えているが、小さな液晶画面にその日の歩数を表示し、数週間分の歩数を記憶させておくことしかできなかった過去の歩数計と比べると、スマートフォンやPCとBluetoothなどで連携できる今のトラッカーは小型軽量化と同時に高機能を実現できている。温度計、湿度計、体温計、血圧計、体重計など、同じようにスマートフォンやパソコンとWiFiやBluetoothで同期することで、計測器側の機能やユーザインタフェースを本体側に持たせることなく、使いやすさを実現している製品が多い。こうした製品は今後増えて行くだろう。
【参照情報】
・GLM 100C(Boschのニュースページ)
・Boschのプレスリリース
・This Bosch GLM 100 Laser Tape Measure Can Beam Measurements To Your iPhone
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