WirelessWire News Philosophy of Safety and Security

by Category

インドネシアで大人気のJKT48

2014.02.18

Updated by Hitoshi Sato on February 18, 2014, 08:59 am JST

20140218-1.jpg

日本では「AKB48」という女性アイドルグループについて、詳細を知らなくとも名前だけは聞いたことがある人は多いだろう。メディアで見かけない日はない。AKB48の姉妹グループはSKE(栄)、NMB(なんば)、HKT(博多)と日本国内以外にもSNH(上海)、JKT(ジャカルタ)と海外にもある。

ジャカルタで活動するJKT48は現地でも若者を中心に大人気である。2011年9月にメンバーのオーディションを行い、2012年11月からはAKB48からも日本人2名(高城亜樹さん、仲川遥香さん)がJKT48に移籍して活躍している(高城さんは2013年4月からAKB48との兼任)。ポカリスエット、ローソン、ポッキー、ヤマハ、Indosat(携帯電話会社)、シャープ、ユニチャームなどテレビCMやビルボードも多数見かける。

20140218-2.jpg
20140218-3.jpg
(ジャカルタで見かけるJKT48を起用した商品やその広告)

ジャカルタの「FX」というショッピングモールにはJKT48専用劇場が2012年9月にオープンし、多くのインドネシア人の若者で賑わっている。その様子は日本でAKBを応援するファンの姿と変わりない。その声援には「超絶かわいい」などと日本語のミックスも混じっていて、日本にいるのかジャカルタにいるのかわからないくらいである。

JKT48のファンはJKT48が日本のAKB48の姉妹グループであることは当然知っているだろうが、最近ではJKT48についてよく知っていても、それが日本のAKB48の姉妹グループであることは知らないというインドネシア人も多くなってきている。筆者はインドネシア大学で講義を行っていたが、そこの学生らもほぼ全員JKT48を知っている。学生は情報のアンテナが高いことや日本のAKB48の情報はインターネットなどでインドネシアでも多く流通しているので、AKB48についても知っている人が多いが、ビジネスマンや役人などはJKT48については知っていても、それが日本のAKB48の姉妹グループであることを知らない人も多い。それだけJKT48はインドネシアの社会の中に根付いたグループに育ったのだろう。

20140218-4.jpg
(FXビル4FにあるJKT48シアターの前に集まるファンたち)

現在JKT48に熱狂しているインドネシア人の若者らの多くが、JKT48やAKB48をきっかけとして日本のことを覚えてくれて、近い将来、日本とインドネシアの架け橋になるのかもしれない。インターネットが普及している現在ではJKT48の動画はすぐにインターネット上にアップされ共有される。

筆者は幼少時の1980年代から約30年間インドネシアを往来しているが、当時日本の曲で一番有名だったのは五輪真弓の「心の友」であったことを思うと現在の日本のポップカルチャーがたくさん受け入れられているインドネシアは隔世の感を禁じ得ない。

ジャカルタは観光地ではないから、あまり一般の日本人が遊びに行くところではないかもしれないが、ジャカルタに訪問したら、「FX」にあるJKT48劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。違った視点で日本を見ることができると思う。

ジャカルタまで足を運べなくても、インターネット上にたくさんの動画がアップされているので、見てみると面白いだろう。

【参考動画】
▼IndosatのCMに出演しているJKT48「恋するフォーチューンクッキー」。

▼JKT48がジャカルタの名所を歌っている曲。

▼JKT48のコンサートの様子。ファンによる日本語での声援(ミックス)が入っている。

【参照情報】
JKT48

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。