中国の習近平国家主席は現地時間27日、中国共産党インターネットセキュリティ・情報化指導グループの初会合を招集し、中国をサイバー大国に発展させるための取り組みを率先して進めていく考えを明らかにした。

新華社通信によると、習主席はこの会合のなかで、インターネットセキュリティと情報化の推進が国家の安全保障や経済発展にとって大きな戦略的課題である点を強調したほか、中核技術に関する独自の技術革新やインフラ構築の必要性を訴えたという｡

同グループには、共産党中央政治局常務委員会（Standing Committee of the Political Bureau）のメンバーである李克強首相、劉雲山書記らも参加しており、今後同分野に関する国家戦略や開発計画、主要な政策などの立案に加え、部門間の調整などを進めていくという。

Bloombergによると、中国のインターネットセキュリティ・情報化グループは、米国家安全保障局（NSA）による広範な情報収集活動の判明を受けて発足したもの。中国はNSAの監視プログラムを公式に非難した上で、NSAが香港のコンピューター端末にアクセスした件で米国に説明をもとめている。

【参照情報】
・Xi heads Internet security group - Xinhuanet
・President Xi: Efforts needed to make China a cyber power - Xinhuanet
・Xi Vows to Make China Into Cyber Power After Internet Meeting - Bloomberg