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リバティ・グローバル、欧州全域でのMVNO事業展開を準備

2014.03.13

Updated by WirelessWire News編集部 on March 13, 2014, 16:33 pm UTC

欧州でケーブルテレビ事業などを展開する米リバティ・グローバル(Liberty Global:以下、リバティ)の幹部が、欧州全域でのMVNO事業展開を通じて、携帯通信サービス分野に参入する考えを明らかにしたという。

Bloombergによれば、リバティのマヌエル・コーンスタム(Manuel Kohnstamm)氏は欧州時間12日、オランダのアムステルダムで行ったインタビューのなかで、欧州全体をカバーするMVNOプラットフォームを築く構想を明らかにし、同社がオランダやベルギー、スイス、オーストリア、英国などで同事業の開始に向けた準備を進めていると語ったという。また、コーンスタム氏は、リバティにはすでに課金システムやバックオフィス、中継ネットワークなどのサービス提供に必要な骨組みが揃っており、高いマージンを獲得できるとの見方も示したという。

ジョン・マローン(John Malone)氏率いるリバティ・グローバルは、欧州市場からの収入が売上全体の90%以上を占めており、欧州経済の低迷が続くなか、積極的な企業・事業買収を進めてきている。昨年2月には、英ケーブルテレビ事業者のヴァージンメディアの買収を発表したほか、ベルギーのテレネット・グループ(Telenet Group)についても株式の保有比率を引き上げている。また、今年1月にはオランダのケーブル事業者であるジッゴ(Ziggo)の買収も発表していた。

なお、コーンスタム氏はBloomberとのインタビューのなかで、リバティによるさらなる買収の可能性についても示唆している。ただし、同社は大型買収よりも中小規模の企業買収を検討しているという。

この話題に関連して、WSJのDigitsブログは、欧州のケーブルテレビ事業者にとって通信関連ビジネスの比重が高まっていると指摘している。この記事によると、昨年欧州のケーブルテレビ事業者は売上の約半分をテレビ以外の事業から得ており、インターネット接続サービスの売上は28%、電話関連の収入は19%をそれぞれ占めていた。また、電話事業の利益の伸びは前年比6.5%を記録し、テレビ事業の3.9%を上回ったという。

欧州の通信市場では昨年から大きな再編の動きが進んでいる。リバティのヴァージンメディア買収に続き、7月にはテレフォニカによるイープラスの買収(O2とイープラスの合併が実現すれば、独最大手の事業者になる)が発表されたほか、同月上旬には英ボーダフォンがドイツ最大のケーブルテレビ事業者カベル・ドイッチェランド(Kabel Deutschland)を約77億ユーロ(約101億ドル)で買収すると発表していた。また、オランダの携帯通信事業者であるKPNについても、メキシコのアメリカ・モービル(America Movil)のターゲットとなっていたが、結局この計画は頓挫していた。

【参照情報】
Liberty Global to Roll-Out Pan-European Mobile Platform - Bloomberg
Cablers Consider: Marry Into Mobile or Not? - WSJ

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