米衛星テレビ市場第2位のディッシュ・ネットワーク（Dish Network：以下、ディッシュ）のチャーリー・アーゲン（Charlie Ergen）会長と、同市場首位のディレクTV（DirecTV）のマイク・ホワイト（Mike White）CEOとが先ごろ、両社の合併の可能性について話し合ったとする情報筋の話を、Bloombergが現地時間27日に報じた。

Bloombergの情報筋によれば、アーゲン氏は米ケーブルテレビ最大手のコムキャスト（Comcast）が発表した同2位のタイムワーナー・ケーブル（Time Warner Cable：以下、TWC）買収計画に触発され、ホワイト氏への接触を図ったという。ただし、ホワイト氏はこの合併に規制当局が反対する可能性を懸念しており、正式な交渉に入ることは躊躇しているという。

両社の加入世帯数は、ディレクTVが約2000世帯、いっぽうディッシュは1400万世帯。ただし、両社は直接競合する関係にあり、営業地域の重複がほとんどないコムキャストーTWCの場合とはその点が異なる。また、両社が2002年に合併を試みた際にも規制当局の反対で結局実現せずに終わっていたという。

【参照情報】
・Dish's Ergen Said to Approach DirecTV CEO White About Merger - Bloomberg
・Dish and DirecTV CEOs have reportedly discussed merger - The Verge