WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

携帯電話、PHSの6社、キャリアメールとSMSの絵文字の数と種類を共通化

2014.04.24

Updated by Naohisa Iwamoto on April 24, 2014, 19:20 pm JST

NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムの携帯電話、PHS事業者6社は2014年4月24日、事業者間のキャリアメールやSMSでやり取りされる、絵文字の数と種類を共通化すると発表した。2014年5月移行に順次実施する。

▼絵文字の共通化でキャリアメールやSMSの"誤解"が減る20140424_emoji001.jpg

他社の携帯電話、PHSにメールやSMSを送信したとき、送信側の意図と異なる絵文字が受信側で表示されたり、対応する絵文字がなく「〓」と表示されたりすることがあり、改善の要望が利用者から多く出ていた。今回、事業者間で方法を検討した結果、キャリアメールとSMSの文字コードを世界共通の文字コード規格であるUnicodeに対応させた上で、絵文字の数と種類を共通化することになった。

共通化後は、ドコモとau(KDDI、沖縄セルラー電話)が同じ絵文字、ソフトバンクモバイルとイー・アクセス、ウィルコムが同じ絵文字と2種類の絵柄にまとまり、相互に対応が取れるようになる。

絵文字の共通化の動きはこれまでにも行われており、2012年4月にはKDDIと沖縄セルラー電話が、NTTドコモの絵文字(イー・アクセスも採用)にデザインを合わせるといった動きがあった。このとき、ソフトバンクモバイルは共通化には加わっていない。LINEなどの新しいコミュニケーション手段が普及し、キャリアメールやSMSの地位は相対的に低下している。そうした中、絵文字の共通化で、キャリアメールやSMSに利用者をつなぎとめたい考えのようだ。

【報道発表資料】
携帯電話・PHS事業者6社によるキャリアメール、SMSサービスの絵文字共通化の取組みについて

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。