Google は2014年4月3日、カンボジアのアンコールワットがGoogleストリートビューに対応することを発表した。アンコールワット群遺跡100か所以上のスポットで9万以上のパノラマ写真が公開される。撮影には通常のストリートビュー・カーだけでなくバックパック型カメラのトレッカーも使って行われたそうだ。
12世紀の彫刻や、中世のアンコールにおける生活を再現したイラストから20世紀中頃に撮られた写真など約300点がGoogle歴史アーカイブ(Google Cultural Institute)にも登録される。アンコールやクメールのことを学ぶ良い教材となることは間違いない。
Googleでは今回のアンコールワット以外にも世界中のあらゆる名所や南極などのストリートビューを公開している。簡単には行けないようなところでも、PCやスマートフォンの前で楽しむことが出来るようになった。
なお、カンボジアでは日本の上智大学も現地で大活躍をしており、現地では非常に有名である(カンボジアで有名な日本の上智大学)。今後ますますアンコールワットの調査研究が世界規模で進むことを期待したい。
ちょっと空いた時間にでもアンコールワットのストリートビューを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【参考動画】Explore the temples of Angkor, Cambodia with Google Maps
【参照情報】
・Googleのリリース:Wander through Angkor's thousand-year-old temples on Street View
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登録はこちら2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。