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子供向けスマートウォッチのセキュリティリスク

2017.10.27

Updated by WirelessWire News編集部 on 10月 27, 2017, 07:00 am JST

ノルウェー消費者委員会とセキュリティ会社の「Mnemonic」が子供向けスマートウォッチをテストした結果(#WatchOut: serious security flaws discovered in GPS watches for children)、セキュリティ上の問題が発見されたとレポートしており(Analysis of smartwatches for children)、これを受けて米国でも消費者団体などがFTC(連邦取引委員会)に調査を依頼している。

子供向けのスマートウォッチには、電話の代わりに親などとの連絡に使える機能のほか、GPSなどの位置情報を使って子供の居場所を知らせる機能が搭載されていることも多い。したがって、通信用のモジュールのほか、スピーカーやマイクロフォン、場合によってはカメラなども搭載されている。

子供の現在位置を確認するだけでは、親はパソコンやスマホの画面でずっと子供の行動を注視していなければならないから、地図上に仮想的な境界線(ジオフェンス)を設定して、子供がその領域から出たら警報(アラート)が発せられるようになっているものもある。

子供は大人が使っているものを欲しがるのが普通だし、外で遊んだり、登下校や習い事で目の届かないところへ行ってしまったりすることもありがちだ。スマートウォッチを子供に持たせておけば安心、ということで、買い与える親は世界中にいるらしい。

テストされたスマートウォッチは、「Gator」「Tinitell」「Explor」など欧米で売られている製品。第三者が遠隔でアクセスし、乗っ取ることができてしまうため、子供の位置情報を改変(本当はノルウェーにいるのに英国にいるように見せかける)したり、緊急通報(SOS)機能を起動したりできてしまう。

また、マイクが拾う音声を遠隔で聞くこともできてしまう。子供用スマートウォッチが家にあれば、家族の会話が筒抜けになってしまうということだ。

さらに、位置情報を暗号化せずに送信しているデバイスもあって、子供の居場所が第三者に知られてしまう可能性があり、これでは安心のための製品が逆にリスク要因となってしまう。

【参照情報】
#WatchOut: serious security flaws discovered in GPS watches for children
Is a stranger hacking your child's smart watch? Warning that loopholes in the devices are being targeted to track youngsters' movements
John Lewis pulls children's smartwatch from sale over spying fears
FTC Asked To Investigate Hackable Kids' Smartwatches

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