グーグル（Google）傘下のYouTubeが現地時間19日、ゲーム動画のストリーミング配信サービスを提供するトゥウィッチ（Twitch）を10億ドルで買収することで合意したとする情報筋の話をVarietyが報じている。

Varietyによれば、買収は全額現金で行なわれる見込みで、まもなく発表される予定だという。

トゥウィッチは2011年にライブストリーミングサイト「Justin.tv」の共同創業者であるジャスティン・カン（Justin Kan）氏とエメット・シアー（Emmett Shear）氏の2人が立ち上げたサービス。同サービスは、「Xbox」や「Play Station 4」などのゲーム機にも対応し、ユーザーがゲームのライブプレイ動画をアップロードしたり、無料で視聴することができるという。

トゥウィッチによれば、同サービスの月間ユーザー数は4500万人以上で、そのうち100万人以上が毎月動画をアップロードしているという。また、同社は大手ゲームサイトのジョイスティック（Joystiq）やデストラクトイド（Destructoid）、CBSインタラクティブ（CBS Interactive）傘下のゲームスポット（GameSpot）などとも提携し、各社の映像コンテンツも提供している。

なお、今回の買収が実現すれば、YouTubeは苦戦するライブストリーミング分野を大幅に強化できることになるが、動画サービス最大手の同社による買収には米規制当局による厳しい審査が予想されている。このため、Youtubeは現在、規制当局への対応を準備しているところだという。

【参照情報】
・YouTube to Acquire Videogame-Streaming Service Twitch for $1 Billion: Sources - Variety
・YouTube reportedly buying Twitch for $1 billion - The Verge
・Report: Google to acquire Twitch.tv for more than $1 billion - Ars Technica