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ソフトバンク孫氏、Codeカンファレンス登場 - スプリントのT-モバイル合併に向けてアピール(動画付き)

2014.05.29

Updated by WirelessWire News編集部 on May 29, 2014, 16:49 pm UTC

スプリント(Sprint)の会長を務めるソフトバンクの孫正義社長は米国時間28日、Re/codeの主催する「Code Conference」に登場し、米国の貧弱なブロードバンド市場の現状や携帯通信市場の寡占状態などを批判したという。

Re/codeによると、孫氏は「大手通信事業者による寡占状態がさらに強まることを米規制当局は看過している」と、「そうした規制のあり方は間違い」などと発言。また「米国居住者がブロードバンドの現状に満足しているのは、諸外国の事情を知らないだけ(北京の住人が灰色の空しか知らないのと一緒)」「私のような(余所から来た)者からすると、米国人はこんなブロードバンド・サービスでよく暮らしていけるな、と思わずにいられない」などとした上で、「米国の市民や投資家は、そうした独占・寡占状況を放っておくべきではない」などと述べたという。


(別の場所で収録されたウォルト・モスバーグとの対談。孫氏がスプリントーT-モバイル合併の件で米国向けに詳しい考えを公にしたのは、3月のチャーリー・ローズとのインタビューに続いておそらく2度目。7分前後のあたりで、コムキャストなどに対抗する方法を訊ねられ、孫氏は「固定型の無線ブロードバンドを使ってやる」などと答えている)

既報の通り、スプリント株式の8割を保有するソフトバンクは、昨年末以来T-モバイル(T-Mobile USA)とスプリントとの合併に意欲を示し、米政府当局などと接触を続けてきているが、これに対して連邦通信委員会(FCC)や司法省(DoJ)では大手携帯通信事業者が4社から3社に減ることで市場競争が後退するおそれがあるなどとして両社の合併に難色を示しているとされる。この点に関して孫氏は、「規制当局の関係者は私と会いたがらない」「(スプリントとTーモバイルの買収といった)話を彼らはしたがらない」と述べている。

また孫氏はTーモバイルの具体名は口にしなかったものの、同社とスプリントとの買収が実現した場合、「ネットワーク中立性」のルールを遵守する考えも明らかにしたという。

なお、対談相手のウォルト・モスバーグ(Walt Mossberg)から「どこのブロードバンドサービスを契約しているのか」と訊ねられた孫氏は「コムキャスト(Comcast)」と答えて、参加者の笑いを誘っていたが、この日別のセッションに登場したコムキャストのブライアン・ロバーツ(Brian Roberts)CEOは、「(米国の)ブロードバンドの現状を恥じるべき理由はまったくないと思う」などと述べたという。


(「ネットワーク中立性」のルールをめぐる自らの考えなどを語るロバーツCEO。途中から登場する質問者はThe Verge=Vox.comに席を置くジャーナリストで、コムキャストによるタイムワーナーの買収計画やコムキャストとネットフリックスとのデータトラフィックをめぐる取引を批判してきたNilay Patel)

【参照情報】
SoftBank's Son on U.S.: "Regulation in This Country Is Wrong" - Re/code
Softbank CEO Masayoshi Son on His Quest for T-Mobile and More - Re/code
Comcast's Brian Roberts: Shouldn't Be "Ashamed" of U.S. Broadband - Re/code

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