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LTE-Advanced標準化の要点(1)LTE アドバンスト概要

2014.05.20

Updated by WirelessWire News編集部 on May 20, 2014, 10:00 am UTC Sponsored by NOKIA

本稿は"LTE-Advanced 3GPP Solution for IMT Advanced 日本語版(ワイリー・パブリッシング・ジャパン)"(Harri Holma, Antti Toskala 編著、小島 浩監訳) より抜粋したものである。文中の章番号、図版番号、および参考文献番号については原文に準じる。(全4回)

1.7 LTE アドバンスト概要

LTE アドバンストの主な機能を図1.8 にまとめる。

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・ 20 + 20MHz の帯域幅と2 × 2 MIMO を使用して最初は300Mbps,後に100MHz の帯域幅と8 × 8 MIMO を使用して3Gbps もの伝送速度を達成するダウンリンクキャリアアグリゲーション。

・ダウンリンクでは8 × 8,アップリンクでは4 × 4 に進化するマルチアンテナMIMO。マルチアンテナMIMO は端末のアンテナ本数が少ないままでも,基地局に使用することが可能である。この手法により,ネットワークの能力を向上させるビームフォーミングの利点を,端末の複雑さを増やすことなく提供することができる。

・マクロセルとスモールセルを同じチャネルで展開するためのHetNet(Heterogeneous Network: ヘテロジニアスネットワーク)。HetNet 機能はセルレイヤ間での協調的な干渉制御を実現する。これらの機能により,広域をカバーするマクロセルと高密度に設置したスモールセルが周波数を共有しながら,カバレッジおよびネットワーク容量の向上を実現することが可能になる。

・LTE の無線インターフェースを用いて基地局のバックホールを実現するリレーノード。伝送リンクはインバンドかアウトバンドのいずれかを使用することができる。バックホール回線が使用できない状況下でネットワークのカバレッジを増やす際にリレーは実用的である。

・CoMP(Coordinated MultiPoint Transmission and Reception:セル間協調送受信)は,1 台の端末に対するデータ接続を複数のセルを使用して行うことを可能にする。CoMP により,特にセル間の干渉によって制限が生じるセルエッジの伝送速度が改善する。

・SON 機能はネットワーク展開をより早く,より簡略化し,正しい構成と最適化されたパラメータを提供することで,エンドユーザから見た性能を改善する。

リリース10 のLTE アドバンストの機能へのアップグレードは,全ての既存リリース8 端末の機能を損なうことなく,同一周波数にあるリリース8 のネットワーク上に追加することで柔軟に実施することができる。ゆえにLTE からLTE アドバンストへの進化はスムーズなものである。

lte-advanced-book.jpgLTE-Advanced 3GPP Solution for IMT-Advanced 日本語版

Nokia Solutions and Networksで標準化に貢献する技術者がLTE-Advancedについて解説した書籍 "LTE Advanced: 3GPP Solution for IMT-Advanced(2012, WILEY)" を日本語化。 LTE アドバンスとテクノロジー、標準規格、3GPPリリース10からの将来への発展、およびその先について網羅。
本書籍に関するお問い合わせはこちらまで。

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