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スプリントのT-モバイル買収、合意に向けて交渉前進(米媒体報道)

2014.06.05

Updated by WirelessWire News編集部 on June 5, 2014, 08:31 am JST

スプリント(Sprint)と米T-モバイル(T-Mobile USA)との合併に向けた交渉が合意に向けて前進しているとする関係者の話が、4日(米国時間)にWSJやBloombergで報じられている。

このうちWSJ記事には、両社が早ければ今年夏にも正式合意に達する可能性があるとしつつ、交渉が物別れに終わる可能性もまだ残っているなどとする関係者の話が記されている。T-モバイルの買収代金については、総額500億ドル前後(1株あたり約40ドル)という金額が挙げられ、また買収が不成功に終わった際にスプリントがT-モバイルに支払う違約金については10億ドル以上とされている。ほかに、T-モバイルの親会社であるドイツテレコム(Deutsche Telekom)が合併新会社の15〜20%を保有することになるとする話も紹介されている。

Bloomberg記事にも、やはり1株あたり約40ドル前後とする買収金額やドイツテレコムが新会社の株式の15%を受け取るとの条件のほか、スプリントが買収金額の半分を現金で、残りの半分を株式交換で支払うことになるといった話も記されている。ただし、合意発表の目標期日などは定まっておらず、契約調印までにはまだ多くの作業が残っているとの話もある。

なお、結局不成立に終わった2011年のAT&Tによる買収計画では、T-モバイルに対して約390億ドルの条件が提示されていた。また、ソフトバンクがスプリントの約8割を取得した際の金額は約216億ドルだった。

既報の通り、米国では現在、コムキャスト(Comcast)によるタイムワーナー・ケーブル(Time Warner Cable、TWC)の買収(買収予定金額は約450億ドル)、ならびにAT&TのディレクTV(DirecTV)買収(同約485億ドル)と、通信・放送分野だけでも2件の大型買収計画が持ち上がっている。これにスプリントのT-モバイル買収が加わることになれば、連邦通信委員会(FCC)や司法省(DoJ)といった規制当局では迅速な対応がさらに難しくなる可能性も考えられる。また、3つの案件がすべて承認された場合には、大規模な業界再編がいっきに進むことになるが、こうした性急な動きに反対する声が上がることも十分に考えられる。


[SoftBank CEO Mayayoshi Son Shares Frustration of U.S. Broadband at Re/code's #Codecon - Re/code]
(5月下旬にCode Conferenceに登場したスプリントの孫会長)

【参照情報】
Sprint, T-Mobile Move Closer to a $50 Billion Merger - WSJ
Sprint, T-Mobile Said Near Accord on Price, Termination Fee - Bloomberg

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