アップル（Apple）が今月はじめにあった「WWDC」でスマートホーム用プラットフォーム「HomeKit」を発表していたが、同社がこのプラットフォームに対応する何らかの家電製品を開発しようとしているとする情報筋の話が9to5Macで採り上げられている。

9to5Macによれば、アップルは社内にスマートホーム関連の家庭向けハードウェア開発チームを編成しているという。現在のところ、どのような製品が開発されているかなどの具体的な事柄ははっきりしていないが、グーグル（Google）がスマートホームのハブとして活用していくとみられるサーモスタット「Nest」などと比べても、この製品がより一般的なものになるとされ、たとえばスピーカーシステムやスマートホーム用コントロールパネルなどの可能性も指摘されている。

なお、アップルが開発中の製品をいつ頃リリースするかについてはわかっておらず、開発が今後中止になる可能性もあるという。

アップルの自社開発家電については、スティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）CEOの時代に「iPod Hi-Fi」というiPod用のスピーカーシステムが開発され、販売されたことがあった。ただし、同製品は価格設定が比較的高く、事業としては成功に至らなかった。

この話題に触れたGigaOMブログでは、アップルがすでにiPadのようなモバイル端末を持っていることをふまえ、別にコントロールパネルを開発する可能性は低いのではないかと指摘。同時に、スピーカーやセットトップボックスなどのエンターテイメント端末をスマートホームのハブとして利用する可能性を挙げている。

【参照情報】
・Apple said to be working on 'mainstream' Smart Home hardware - 9to5 Mac
・REPORT: Apple Is Already Developing Its First Smart Home Devices - Business Insider
・If Apple releases its own smart home hardware, think connected speakers and TVs - GigaOM