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米連邦政府、周波数帯共同利用のテストに実験都市作りを計画

2014.07.15

Updated by WirelessWire News編集部 on July 15, 2014, 19:58 pm JST

米連邦通信委員会(FCC)や米連邦通信情報管理局(NTIA)が進める、政府と民間による無線周波数帯の共有計画について、その実効性を見極めるために実験都市を作る計画が持ち上がっているという。

Fierce Wirelessによれば、この実験都市は周波数帯共有のテストや評価を行うための舞台となり、政府機関などが利用する幅広い周波数帯を現実的な環境でテストできる大規模な施設を含むものになる可能性があるという。

The Vergeによれば、FCCとNTIAは、無線周波数帯の共有に関する提案書のなかで今回の実験都市の概要を説明。また、実際に域内でのテスト地区設定に協力する米国内の都市を募集しているという。ただし、この実験都市の具体的な運用方法などについてはまだ決まっておらず、米連邦政府は具体的な提案を含むパブリックコメントを8月末まで募集しているという。

スマートフォンやタブレットなどの普及により、ネットワークのトラフィックが増加するなか、各携帯通信事業者に付与された帯域幅はますます逼迫しつつある。これを受けて、NTIAでは、1755MHz〜1850MHz帯など、現在政府機関が利用している周波数帯を場所や時間を限定する形で民間と共有する計画を進めている。またこの計画に対し、AT&Tやベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)、T-モバイル(T-Mobile USA)などの大手携帯通信事業者らも本格的な検討を進める意向を示していた。

【参照情報】
The US government wants to create an experimental city for testing wireless tech - The Verge
FCC, NTIA eye creation of model city for dynamic spectrum-sharing tests - Fierce Wireless

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