AKB48の姉妹グループで、上海を拠点に活動しているSNH48が2014年7月26日、ファンの投票で選抜メンバーが決まる「選抜総選挙」が開催された。日本ではお馴染みの「選抜総選挙」の上海版である。AKB48の海外グループではジャカルタを拠点に活動しているJKT48は2014年4月にインドネシアで「選抜総選挙」を行った(参考:インドネシアで大人気のJKT48:初の総選挙開票!)。2012年10月に結成されたSNH48にとっては初の選抜総選挙である。
以下が選抜メンバーに選ばれた16人である。
1位: 吴哲晗 19,281票 (チームSⅡ)
2位: 邱欣怡 14,802票 (チームSⅡ)
3位: 赵嘉敏 11,079票(チームSⅡ)
4位: 鞠婧祎 10,145票 (チームNⅡ)
5位: 张语格 9,061票 (チームSⅡ)
6位: 李艺彤 9,037票 (チームNⅡ)
7位: 莫 寒 7,331票 (チームSⅡ)
8位: 许佳琪 7,256票 (チームSⅡ)
9位: 陈 思 6,407票 (チームSⅡ)
10位: 陈观慧 6,318票 (チームSⅡ)
11位: 李宇琪 6,027票 (チームSⅡ)
12位: 龚诗琪 5,877票 (チームNⅡ)
13位: 戴 萌 5,785票 (チームSⅡ)
14位: 易嘉爱 5,653票 (チームNⅡ)
15位: 孔肖吟 5,413票 (チームSⅡ)
16位: 徐晨辰 5,344票 (チームSⅡ)
SKE48と兼任している宮澤佐江さん、AKB48と兼任している鈴木まりやさんも参加したが、残念ながら上位16人には入らなかった。2014年6月に開催されたAKB総選挙で12位にランクインされた宮澤佐江さんはTwitterで以下のようにつぶやいている。
SNH48選抜総選挙終わりました! わたしは16位外でした!^_^?? そりゃそうだ!と思う気持ちと、 やっぱりそうか。と思う気持ちと... 選挙を終えてみるとやはり今は複雑! でも投票してくださった方がいたことは知っています。だから本当にありがとうございました!
— 宮澤佐江 (@oyasuminaSAE_m) 2014, 7月 26
また、AKBおよびSNHの総選挙で圏外だった鈴木まりやさんはTwitterで以下のようにつぶやいている。
今回の収穫はSNH48総選挙が想像以上に盛り上がったこと。 さて、私SNH48の総選挙も圏外だったわけですが...48Gの総選挙に6回出て綺麗に圏外なのは私だけです。 唯一無二の存在になってしまいました。 とても貴重な存在です(._.)
— 鈴木まりや?まりやんぬ (@mariyannu_s) 2014, 7月 26
そのあとのつぶやきがポジティブである。これからも頑張ってもらいたい。
それでもわたしは上向きですよ! まだまだ頑張ってみましょ!この先どうなるかわからないから? 全部思い通りになったらつまらない うまくいかないから楽しい 人生だもの やんぬ pic.twitter.com/HuBj3a7SRM
— 鈴木まりや?まりやんぬ (@mariyannu_s) 2014, 7月 26
1票の投票券がついたCDが1枚78元(約1,280円)、また48票の投票券がついた「全員応援版」は1,680元で、5月末から2か月間にわたってインターネット上で投票ができた。CDが売れないと言われている中国で、これだけのCDが売れるのも投票券の効果であろう。選抜総選挙の翌日7月27日には、上海世貿商城で第一回SNH48選抜総選挙の謝恩握手会が行われ、会場には、終わりの見えない長蛇の列が出来ていたそうで、選挙後も盛り上がっていたようだ。
中国の人々は選挙には慣れていない。「選抜総選挙」のカルチャーが今後、中国の若者の間に根付くことによって、近い将来、中国の社会を変えるかもしれない。
▼SNH48総選挙で1位の吴哲晗さん、2位の 邱欣怡さん、3位の赵嘉敏さん(© SNH48)
▼SNH48選抜総選挙での上位16名のメンバー(© SNH48)
▼SNH48総選挙で1位の吴哲晗さん(© SNH48)
【参照情報】
・SNH48
・宮澤佐江さんTwitter
・鈴木まりやさんTwitter
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登録はこちら2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。