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アウトスタンディングテクノロジー、世界初の商用可視光通信システムの量産開始

2014.08.21

Updated by Asako Itagaki on August 21, 2014, 12:24 pm JST

アウトスタンディングテクノロジーは、世界初の商用可視光通信システムの量産を開始する。パソコンにUSB接続して使用することを想定した無線LANタイプと、工場内や機器組み込みの利用を想定したFAタイプの2種類を、2015年3月に発売する。これらを利用することで、可視光通信で接続された機器を、イーサネット経由で既設ネットワークに接続できる。

無線LANタイプは、天井に設置した照明型の親機と接続することで、5Mbpsから20Mbpsまでのベストエフォートでの通信が可能とまる。通信距離は1mから5m。複数台接続が可能(最大256台まで、推奨8台まで)。価格は天井設置親機が25万円、パソコン用USB端末が1万円を予定している。

FAタイプは通信速度1Mbps~100Mbps(切り替え)で、0.1m~100mの距離で通信が可能。価格は2台セットで25万円を予定している。

▼無線LANタイプの子機(左)と使用時のイメージ
20140821.jpg
▼FAタイプ 評価第1版モデル。※出荷時と形状は異なる
20140821-2.JPG

可視光通信はLEDの発する光を高速明滅させることで信号を送受信する技術。ひっ迫している無線帯域を使わず通信できる技術として注目されている。また、電波の使えない精密機器や制御盤周辺、医療施設などでも利用できるという利点もある。

なお、9月に評価第1版をリリースするが、USBタイプは既に予約を締め切っており、FAタイプも残りは僅少となっている。両タイプとも、12月に評価第2版のリリースを予定している。

【報道発表資料】
アウトスタンディングテクノロジー 世界初の商用可視光通信システムの量産開始

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。