大手通信事業者やグーグル、太平洋海底ケーブル新プロジェクト「FASTER」発表
2014.08.12
Updated by WirelessWire News編集部 on August 12, 2014, 10:32 am JST
2014.08.12
Updated by WirelessWire News編集部 on August 12, 2014, 10:32 am JST
アジアの複数の大手携帯通信事業者、グローバル・トランジット(Global Transit)、グーグル(Google)の各社が参加する企業連合が米国時間11日、新たな太平洋横断海底ケーブルを敷設するプロジェクトを発表した。
「FASTER」と呼ばれるこの太平洋海底ケーブルシステムは、米国西海岸と日本の千葉県千倉・三重県志摩の2か所を6本のファイバーケーブルでつなぎ、最大で秒速60テラバイトの通信速度を実現するものとされている。
同プロジェクトにはチャイナ・モバイル・インターナショナル(China Mobile International)、チャイナ・テレコム・グローバル(China Telecom Global)、KDDI、シングテル(SingTel)、グローバル・トランジット(Global Transit)、グーグルの6社が参加し、NECがシステムを提供するという。
NECによれば、FASTERの総工費は約3億ドルで、2016年の第2四半期までには同ケーブルの利用を開始する目標という。
なお、グーグルのテクニカル・インフラ部門のバイスプレジデントを務めるウルス・ヘルツル(Urs Hölzle)氏は今回のプロジェクトへの出資について、「自社サービスを高速で信頼性のあるものにするため」などとし、同社のAndroid端末やクラウドプラットフォームなどへの活用の可能性を挙げている。WSJによると、グーグルが太平洋地域での海底ケーブル・プロジェクトに出資するのは過去6年間で今回が3度目。
【参照情報】
・A Global Consortium to Build New Trans-Pacific Cable System "FASTER" - NEC
・Google is backing a new $300 million high-speed internet Trans-Pacific cable system between the US and Japan - TNW
・Google Commits to Faster Pacific Connection - WSJ
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