米Eコマース大手のイーベイ（eBay）が、傘下のオンライン決済事業者ペイパル（PayPal）の分社化を検討しており、早ければ来年にもこれを行う可能性があるという。米国時間21日付のThe Informationが情報筋の話として報じている。
イーベイは現在進めているペイパルの新CEO選びのなかで、候補者に対して分社化の可能性を示唆しているという。ペイパルでは今年6月、前CEOのデヴィッド・マーカス（David Marcus）氏がフェイスブック（Facebook）に移っていらいトップが空席になっている。

イーベイからのペイパル分離については、今年はじめに大物投資家のカール・アイカーン（Carl Icahn）氏が提案を行っていたが、イーベイ側はこれを拒否していたという経緯がある。なお、イーベイが検討しているのがペイパル全体の分社化なのかそれとも一部の分離なんのかといった点ははっきりしていないという。

【参照情報】
・EBay Rises After Report on Possible PayPal Spinoff - Bloomberg
・EBay considering PayPal spinoff - report - Reuters
・PayPal's Future Still in Play - The Information