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スマートフォン盗難件数、米国では年間推定100万件以上 (FCC発表)

2014.12.08

Updated by WirelessWire News編集部 on December 8, 2014, 10:02 am JST

米連邦通信委員会(FCC)は先ごろ発表した新たなレポートのなかで、米国におけるスマートフォン盗難件数が年間100万件以上とする推定を発表するとともに、アップル(Apple)がiPhoneに実装しているアクティベーションロックのような機能が盗難の抑止に奏功しつつあるとの見方を示した。

FCCの「Mobile Device Theft Prevention」ワーキンググループによると、米国内で発生した盗難事件のうち10件に1件がモバイル端末に関わるものとみられ、サンフランシスコでは59%、ニューヨークでは55%(それぞれ2013年の見積もり)とモバイル端末関連の盗難の割合がかなり高くなっているという。また、同グループは2013年に米国内で310万人がスマートフォンの盗難にあったと見積もっており、報告されていない盗難を含めればこの数字はさらに増える可能性もあるという。

また、盗難にあったスマートフォンの行き先については、その一部が米国外に流れている可能性があるとし、対策を講じる上で国家間の協力が必要とFCCは指摘している。

同グループは、人口2000万人をカバーする21の警察署から集めたデータを元に米国全体での盗難件数を推定。なお、現時点ではスマートフォン盗難に関する正式なデータは存在しないという。

「iPhone」をはじめとするスマートフォンの盗難・強盗が大きな社会問題となるなか、携帯通信端末の盗難をめぐっては、行政側が端末メーカーに対し、端末を遠隔から使用不能にできる「kill switch」のような機能やソフトウェアの搭載を求めてきている。それに対し、アップルは「iOS 7」から「Find My iPhone(iPhoneを探す)」機能の一部として「kill switch」にあたるアクティベーションロック機能を導入しており、この機能の導入から半年でiPhoneの盗難や強盗はサンフランシスコで38%、ニューヨークで29%、ロンドンで24%それぞれ低下したというデータも出されているという。

【参照情報】
FCC: Smartphone thefts in the US exceed one million per year - GigaOM
FCC tags US smartphone thefts at well over 1M a year - Mobile World Live
FCC panel issues recommendations on smartphone theft prevention, cites Apple's Activation Lock - Apple Insider

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