ブラックベリー、高セキュリティ・スマートフォン「Black」開発でボーイングに協力
2014.12.22
Updated by WirelessWire News編集部 on December 22, 2014, 12:26 pm JST
2014.12.22
Updated by WirelessWire News編集部 on December 22, 2014, 12:26 pm JST
米航空機メーカーのボーイング(Boeing)が、高度なセキュリティ機能を特徴とする新型スマートフォン「Black」の開発を進めているという話題を以前に紹介していたが、このプロジェクトにブラックベリー(BlackBerry)が協力していることが明らかになったという。
この話題を採り上げたRe/codeによると、ブラックベリーのジョン・チェン(John Chen)CEOはカナダ時間18日に登場したカンファレンスでの話のなかで、同社の「BlackBerry Enterprise Service(BES)12」プラットフォームを「Black」向けに提供することを明らかにしたという。BESは、独自のサーバーを利用したセキュリティ機能の高さが特徴で、欧米の企業各社や政府機関でも導入されているもの。ブラックベリーは先月、サムスン(Samsung)との提携も発表しており、サムスンのAndroid端末向け「Knox」セキュリティソリューション向けに「BES 12」プラットフォームを提供することも明らかにしていた。
「Black」端末については、AndroidをベースにしたOSの搭載やGSM、LTE、WCDMAなどの通信方式、Wi-Fi/Bluetoothへの対応といった基本的な仕様のほか、通話やデータ通信の暗号化による情報保護、生体認証スキャナーや衛星トランシーバー機能の搭載、太陽光発電を利用した充電器との接続などがこれまでに明らかになっていた。また、ユーザー以外の人間が端末を無理に開けようとすると、内部に保存されたデータやソフトウエアが自動的に消去され、端末が操作できなくなる機能が搭載されることなども伝えられていた。こうしたことから、「Black」は防衛・安全保障関係の任務に携わる政府機関や彼らと取引のある民間企業など、機密性の高い業務に携わる組織に販売されることになるという。
【参照情報】
・BlackBerry Working With Boeing on Secure Phone That Self-Destructs - Re/code
・BlackBerry is working on Boeing's long-awaited self-destructing phone - The Verge
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