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親日国・台湾でAKB48 グループメンバーオーディション開催決定!

2014.12.09

Updated by Hitoshi Sato on December 9, 2014, 09:40 am JST

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©AKS

2014年9月からスタートした初の全国ツアー「HKT48全国ツアー ~全国統一終わっとらんけん~」の番外編として2014年12月7日、日本を飛び出し台湾にてコンサートを開催した。AKB48グループでも台湾でのコンサートは初だった。

会場となった台北ATT SHOW BOXは開場前から長蛇の列が出来、ロビーでは映像の上映や衣装展、またメンバー等身大の"のぼり"が登場し、開場中のロビーは大変な賑わいをみせていた。約800名のお客様の大歓声のなか始まった公演の1曲目は、博多の名物やスポットが歌詞に登場する「HKT48」を台湾バージョンにアレンジした「台湾48」でスタート。台湾名物の「小龍包」や「故宮博物院」などのワードが盛り込まれており、会場も大盛り上がりを見せた。

冒頭のMCで指原莉乃さんが「東日本大震災の際の義援金と温かいご言葉、本当にありがとうございました。今日は感謝の気持ちを込めて恩返ししたいと思います」と話すと、温かい拍手が起こっていた。さすが、親日国台湾である。日本人としても非常に嬉しい。

また、覚えた中国語を各メンバーが披露したり、台湾出身のテレサ・テンさんの「つぐない」を森保まどかがピアノ演奏、多田愛佳さん・神志那結衣さん・坂本愛玲菜さん・村重杏奈さんの4名がしっとりと歌い上げ、本編最後にはメンバーが猛練習していた台湾の5人組ロックバンド五月天(メイデイ)さんの「戀愛ING」を披露した。これには会場から驚きの歓声が上がり、ファンの方との大合唱となった。

公演中盤のMCで、突然指原に一枚の紙が渡された。他のメンバーや会場もざわつく中発表されたのは、12月6日に開催された前夜祭イベント・台北101での盛り上がりを受け急遽決定した「台湾でのAKB48グループメンバーオーディションの開催」だった。メンバーは「びっくりしたー!!」と話し、会場からも驚きの声が上がっていた。

今回、AKB48グループは台湾に住んでいる方を対象に、日本で活動を行う「AKB48グループ」のメンバーを募集する。詳細は後日AKB48各グループ公式ホームページなどで改めて発表する予定だ。

台湾でもAKB48 グループは大人気である。台湾は以前から相当な親日国としても有名である。指原莉乃さんが挨拶で御礼を述べたように、東日本大震災の時の義援金は、台湾は国民一人当たりでは世界一だった。AKB48グループ以外にも台湾では日本の最先端な文化、ファッション、アニメ、ドラマは大人気である。中国語に翻訳されてテレビでたくさん放送され、人気も注目度も高い。YouTubeなどにも多くの日本のコンテンツがアップされている。そのような日本のコンテンツに幼いころから触れていることから台湾人は自然と親日的にもなるのだろう。台湾人にとって日本は本当に「クールジャパン」なのだ。

そしてたくさんの台湾人が日本各地にも旅行などで訪れている。2013年に日本を訪問した台湾人は221万人で、2012年の146万人よりも大きく伸びている(韓国人の245万人に次ぐ2位である)。2014年に入ってからも台湾人の訪日人数は伸びており、2014年1月から10月までで既に238万人を超えている。

その台湾でも注目の高いAKB48グループのメンバーオーディションが台湾で開催される。AKB48グループに新たな風が吹き込まれることだろう。2014 年12月8日には、総監督の高橋みなみさんが1年後に卒業することを発表した。AKB48も10年目を迎え、名実ともに「国民的アイドル」になってきており、今後の更なる飛躍と進化が楽しみである。

これからもAKB48グループが日本と台湾の良好な関係維持に貢献してくれることを期待する。

▼台湾でAKB48グループメンバー募集を発表する指原莉乃さん(©AKS)
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▼台湾のコンサートで盛り上がるHKT48(©AKS)
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▼48グループで初の台湾コンサートは大盛り上がりだった(©AKS)
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▼12月8日に20歳の誕生日を迎える多田愛佳さんに向け、「らぶたん」コールが起こると、予定になかったダブルアンコールで「スキ!スキ!スキップ!」を急遽披露。大盛り上がりで台湾公演は幕を閉じた(©AKS)
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▼「つぐない」を森保まどかがピアノ演奏、多田愛佳さん・神志那結衣さん・坂本愛玲菜さん・村重杏奈さん(©AKS)
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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。