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イスラエル格安航空会社UPの機内安全ビデオがクール

2014.07.07

Updated by Hitoshi Sato on July 7, 2014, 17:52 pm JST

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飛行機に搭乗すると、機内安全ビデオが流れる。「シートベルトをしてください」「離発着時は携帯電話の電源を切ってください」「機内は禁煙です」といった注意事項が流れるビデオで、どのフライトでも同じことを言っているので、見ない人も多いかもしれない。

そのような機内安全ビデオであるが、イスラエルのUP航空の機内放送がクールだ。

まずはその機内安全ビデオを見てみよう。

鬱陶しいくらいに耳に残る音楽と歌詞、そして不思議なダンスである。いつもは無視してしまう機内安全ビデオに思わず惹きつけられる。

イスラエルのエルアル航空のLCC子会社であるUPは2013年11月に設立され、2014年3月から、ベルリン、ブダペスト、キエフ、プラハなどユダヤ人が多い都市へ向けて就航された。UPのブランドバリューは「Simplicity, Security, Clarity and Flexibility for customers」を標榜している。設立されたばかりの新しい会社であるUPにとって、この機内安全ビデオは会社宣伝のミュージックビデオとしても重要なツールなのだろう。"Everybody UP UP Yeah-Yeah"と耳に残ってしまう。

イスラエルは出国時のセキュリティチェックは世界で一番厳しい。筆者はパスポートにインドネシアやマレーシア、バングラディッシュなどイスラム圏の国のスタンプが大量に押印されているせいか、毎回複数の係官が入れ替わり質問をしてきたり、荷物を開封して徹底的に確認される。同行者にも迷惑をかけてしまうこともある。

お国柄、仕方がないことなのだろうが、毎回イスラエル出国時のセキュリティチェックには疲れてしまう。フライト直後の軽快な音楽にセキュリティチェック後の疲労感も吹っ飛んでしまう効果も狙っているかもしれない。そして、最近ではUP以外にもこういうクールで軽快な機内安全ビデオが世界中で増えている。

【参考動画】UP航空紹介動画

【参照情報】
UP

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。