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Google、インドでメッセンジャーアプリ開発か?

2014.10.06

Updated by Hitoshi Sato on October 6, 2014, 15:32 pm UTC

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Googleがインドでメッセンジャーアプリの開発を行っており、2015年にリリースを目指していると2014年10月3日付のインド「Economic Times」が報じている。Googleは正式にコメントをしていない。

Googleはあインド市場に注力している。2014年9月にはインドで「Android One」を搭載したスマートフォンをインドで販売することを発表した。1台105ドルの端末でインドの地場メーカーMicromax、Karbonn、Spiceから販売されている。インドでは携帯電話販売出荷に占めるスマートフォンの割合は30%程度であるが、スマートフォンの低価格化に伴って今後は大幅に出荷が想定される。インドではすでに30ドル台のスマートフォンも登場しており、Googleが105ドルで投入したスマートフォンもインドでは高い方である(参考:Googleも105ドルスマホ投入:低廉化するスマートフォンが変えるインドの携帯電話市場)。インドで30ドル台のスマートフォンを提供してきたのはAndroidではなく、「Firefox OS」である。現在、世界のスマートフォン市場で90%のシェアを誇るAndroidも新興国市場でもシェアが取れるかどうかは、まだわからない。

Googleはかつて世界最大のメッセンジャーアプリでインドでも大人気の「WhatsApp」を買収しようとしていたことがあるが、最終的に「WhatsApp」はFacebookに190億ドルで買収された。Googleは世界中の多くの情報を収集することによって、広告を配信していくことをビジネスモデルとしており、そのためにAndroid OSも無料で提供し、Google検索、Gメール、YouTubeなどGoogleが提供するサービスを利用してもらうことによって、そこから多くの情報を収集していきたい。

日本では「LINE」が有名なメッセンジャーアプリは、現在先進国だけでなく、インドでも普及してきた。世界中でコミュニケーションのプラットフォームとして成長してきた。メッセンジャーアプリではあらゆる情報がそこでは流通されている。Googleとしてもメッセンジャーアプリは押さえておきたい事業であろう。

インドでは「WhatsApp」や地場のメッセンジャーアプリ「Hike」の人気が高い。1人で複数のメッセンジャーアプリをダウンロードして利用している。利用できる機能は、どのメッセンジャーアプリでもほぼ同じである。非常に競争が激しいサービスであるが、後継であるからといって不利であることもない。またジャイアント企業が参入したからと言って優位ということもない。

メッセンジャーアプリは1か国だけで提供するものではなく、世界中で提供できるサービスである。今回の報道はGoogleがインドで提供するとのことだが、リリースされたら、もちろん世界中で提供されるであろう。Googleはメッセンジャーアプリ市場に進出してくるだろうか、そしてGoogleが進出してくることによってメッセンジャーアプリ市場はどう変わるだろうか。

▼インドでのメッセンジャーアプリ
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(Economic Times 2014年10月3日を元に作成)

【参照情報】
Google planning to launch own mobile messaging app similar to WhatsApp

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。